【MUSIC LIFE CLUB】クラシックロック・ニュースVol.13

NEWS 2018 No.13 (4月10日発行)

ミュージックライフ・クラブ・ニュース第13号です。週2回、クラシック・ロックに特化したニュースをお届けします。どうぞお楽しみください。

■アーティスト・ニュース

リンジー・バッキンガムがフリートウッド・マックを脱退

リンジー・バッキンガムの2度目の在任期間が幕を閉じました。このニュースが初めて公になったのは、4月4日に投稿された元メンバーのビリー・バーネットのツイッターでした。フリートウッド・マックの今年のツアーでは、ハートブレーカーズのマイク・キャンベルと、クラウデッド・ハウスニール・フィンがバッキンガムの後任を務める予定。
ローリング・ストーン誌によると、今回のツアーに関してバンドとバッキンガムに意見の相違があり、そのために解雇されたとの事。ミック・フリートウッドは『Variety』とのインタビューで次のように語っています。
「昔からフリートウッド・マックというのは、独特の才能が集まって、素晴らしい曲を演奏してきたバンドなんだ。マイクとニールとジャムをしたら非常に相性が良かったし、フリートウッド・マックのスタイルを貫き通すのにピッタリのコンビネーションだと実感したんだ。バンドのサウンドに新しい風が吹いても、それは紛れもないマックのサウンドだし、マック・ファミリーにマイクとニールの才能が加わるなんて、ワクワクしているよ。二人を入れた今回のツアーでは、ファンが喜ぶヒット曲の他、昔の曲も披露する予定さ。フリートウッド・マックは、常にクリエイティブな進化を目指しているし、次のツアーでも、その精神を守るつもりだよ」
また、フリートウッド・マックは、バンドとして次の声明を発表しています。「リンジー・バッキンガムは今回のツアーに参加しませんが、バンドは彼の成功を祈っています」
バッキンガムの最初の脱退は1987年の『Tango in the Night』が発売された直後で、当時はビリー・バーネットとリック・ヴィトが後任になりましたが、バッキンガムは1993年のクリントン大統領の就任式でのパフォーマンスに参加、4年後のライブ・アルバム『The Dance』でバンドに復帰していました。

ニール・フィンがフリートウッド・マックに加入した理由

ニュージーランド/オーストラリアのバンド、クラウデッド・ハウスのフロントマンだったニール・フィンが、マックのツアー・メンバーになったのはサプライズでしたが、実は彼とミック・フリートウッドには長年にわたる親交があったんだそう。ミックは2016年にフィンを“新しい音楽仲間”と呼び、二人は今年3月下旬にマウイで行われた銃規制を訴えるコンサート『Concert For Our Lives』にも出演しています。稀代のメロディメイカーとして知られるニール・フィンは特に英国での評価が高く、ミュージシャンズ・ミュージシャンとしても知られていますが、今回彼はフリートウッド・マック参加にあたり、次の声明を発表しました。
「2週間前、本当に偉大なバンドから素晴らしい招待状を受け取り、数日後にはフリートウッド・マックとスタジオで演奏していた。新鮮でエキサイティングな雰囲気、数々の素晴らしい曲、目を見張るリズム・セクション、そして二人の素晴らしいヴォーカル。バンドのサウンドは自然に調和していた。ツアーが待ちきれない」

オノ・ヨーコの石のオブジェが博物館から盗まれる

pic: KOH HASEBE / Music Life / Shinko Music

3月12日の午後5時半頃、トロントのガーディナー博物館に展示されていたオノ・ヨーコの石のオブジェが盗まれ、トロント警察がツイッターで犯人の情報を呼び掛けています。
「Yoko Ono: The Riverbed」と題されたこの作品は、長年風雨にさらされた川の石にオノ・ヨーコが“dream” “wish” “remember” などの言葉を刻んだオブジェで、川床に並んだ多数の石をイメージした展示になっていたため、来館者は直接作品と触れ合うことが可能でした。盗まれたのは“Love yourself”と刻まれた石で、17,500ドル(約187万円)相当の価値があるとの事です。
館内の防犯カメラには、推定年齢60歳前後で黒いコートとズボンを着用した犯人と思われる女性観光客の姿が映っており、警察が行方を追っています。

■耳寄り情報①

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*4月14日、『MUSIC LIFE CLUB』(同日公式ウェブサイトもオープン)の発足を記念して、同日にMLC主催の二つの記念イベントが行われます。

1)4月14日(土):東京/渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
MUSIC LIFE CLUB presents LEGEND OF ROCK〜Thanx Cozy Powell , Tribute to Rainbow〜
(レインボーとマイケル・シェンカー・グループのトリビュート・バンドのライヴ演奏ほか、トークイベントが行われます)

2)4月14日(土):東京/羽田 TIATホール
MUSIC LIFE CLUB presents THE QUEEN DAY Vol.04〜JAZZ リリース40周年記念〜
(クイーン・トリビュート・バンド、Gueenのライヴほか、トークタイムではクイーンの初期ディレクター松林氏と『8ビートギャグ』作者シマあつこさんが登壇します)
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ボン・ジョヴィとのリハーサルに満足したリッチー・サンボラ

pic: KOH HASEBE / Music Life / Shinko Music

4月14日にロックの殿堂入りを果たすボン・ジョヴィがリハーサルを行い、式典のために参加した元ギタリストのリッチー・サンボラが、素晴らしい経験だったとビルボード誌に語っています。サンボラは、ジョン・ボン・ジョヴィとの確執が原因で2013年にバンドを脱退しましたが、式典では元ベーシストのアレック・ジョン・サッチと共にステージに立ちます。
「みんなに会えて最高だったし、素晴らしいリハーサルだったよ。メンバーとのケミストリーがすぐに戻ったのは、体が覚えていたからさ。ロックの殿堂入りは初めての経験だけど、俺たちがツアーに出たり音楽を作るのは、受賞のためじゃなく、ファンのためなんだ。ファンがいなかったら、ロックの殿堂入りも音楽ビジネスも成り立たない。いくらコンサートをやったって、ファンが来てくれなかったら、そんなのコンサートとは呼べないからね」

クリッシー・ハインドがアート・ブックを出版

pic: KOH HASEBE / Music Life / Shinko Music

プリテンダーズクリッシー・ハインドが、9月に『Adding the Blue』という画集を出版すると発表しました。この『Adding the Blue』は、2014年に発売された彼女のデビュー・ソロ・アルバムに収録されている曲のタイトル。限定版で出版されるこの画集は、およそ200点のオリジナル・アート作品で構成され、出版元は、デヴィッド・ボウイやボブ・ディラン、ロン・ウッドらによる同様のコレクションを出版したこともあるジェネシス・パブリケーションズです。また、ハインドによる一連のアートプリントも入手可能となる予定。
「ずっと前から絵をやりたいと思っていたけど、音楽と子育てに忙しかったし、そういうチャンスを逃したと思っている人はたくさんいると思うわ。でも今回の作品は、自分でもビックリだけど、65歳を過ぎてから描いたのよ。遅すぎると思ったけど、やり始めたら止まらなくなっちゃったの」

クリッシー・ハインドのドキュメンタリーがDVDで発売

ハインドがありのままに語るドキュメンタリー『Alone With Chrissie Hynde』が、DVDとデジタル・フォーマットで5月25日に発売されます。本来BBCで放送されたこのドキュメンタリーは去年劇場公開されましたが、今回のバージョンには、1981年に行われたプリテンダーズのコンサートが、ボーナス映像としてノーカットで収録されている他、アルバム『Alone』(2016年)のレコーディング風景を撮影した映像も含まれているそうです。

■耳寄り情報②

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『ミュージック・ライフ完全読本』が出ます!
雑誌メディアとしては1998年に休刊した『ミュージック・ライフ』ですが、WEBメディア『MUSIC LIFE CLUB』としての復活を祝して、『ミュージック・ライフ完全読本』が刊行されます。
これは雑誌としての『ミュージック・ライフ』を総括すると同時にWEBメディアとしての未来への展望を語る新刊です。4月12日発売です!
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ボブ・ディランが「She’s Funny That Way」を「He’s Funny That Way」に

ボブ・ディランが、同性愛カップルのためのウェディング・ソングを集めた『Universal Love』という新しいコンピレーション・アルバムに参加し、スタンダード・ナンバーの「She’s Funny That Way」を性別交換し、「He’s Funny That Way」という新しいバージョンに変えて曲を提供しました。
ディランの他、セイント・ヴィンセントが「And Then He Kissed Me」を「And Then She Kissed Me」に、ケシャジャニス・ジョプリンの「I Need a Man to Love」を「I Need a Woman to Love」に、ベン・ギバード(デス・キャブ・フォー・キューティー)がビートルズの「And I Love Her」を「And I Love Him」に変えて歌っています。
ニューヨーク・タイムズがプロデューサーのロブ・カプランから聞いたところによると、ディランはこの記事に関するインタビューは拒否したものの、他のアーティスト同様に熱心で、即決で曲の提供を了承したそうです。

■耳寄り情報③

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今、個人的に最も見たい映像No.1、レコード堀りドキュメンタリー映画がついに公開!

音楽マニアが待ちに待った(マニア度200%!)レコード堀りドキュメンタリー、発掘公開!!
米メリーランドのレコード・コレクター、ジョー・バサードのドキュメンタリー映画『さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物』が4月21日より新宿K’s cinemaにてロードショー公開されます。
個人的には今、最も見たい映画です。トレーラー映像見ているだけで、なんかワクワクして来ますよ。

見逃すな! ジョー・バザードは、あらゆる音楽の魔法のような響きをただただ愛している最高のレコード・コレクターだ。 __ エルヴィス・コステロ

「超」がつくレコード・マニアがここまで楽しそうにやっていると惚れ惚れしますね。ひとりで勝手にラジオ局をやっちゃうのも頼もしい! __ ピーター・バラカン (ブロードキャスター)

公開日迫る!
2018年4月21日(土)から東京・新宿K's cinemaにて(同21日、ピーターさんのトーク・イベントもあるそうです)

以下、近日公開

大阪 シネ・ヌーヴォ
愛知 名古屋シネマテーク
広島 横川シネマ
京都 出町座
横浜 シネマ・ジャック&ベティ
富山 HOTORI×ほとり座
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33年前の今日、4月10日は?

今から33年前、1985年4月10日、ブルース・スプリングスティーンの初来日初日公演が代々木オリンピックプールで行なわれました。初日のライヴの模様はこちらで読めますよ。来日公演は、いつになるのか。

マライヤ・キャリー、4年ぶりの来日公演決定!

東京・大阪それぞれ一夜限りのプレミアム・ライヴが行われます。

ボブ・ディラン、フジロックフェスティバル出演日が決定!

こちらは参加は決まっていたものの、出演日が決まっていなかったディラン、で、決まりました。フェス最終日、2018年7月29日(日)の出演です。

耳寄り情報④

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FM COCOLOで、ミュージック・ライフのコーナーがスタート
大阪のロック・ファンの皆さんに朗報! “MUSIC LIFE VINTAGE”とのタイトルで、MLのコーナーが4月6日から始まりました。毎週金曜21:00-23:00放送の『Vintage Hits Parade』の中のワン・コーナー(21:20-21:40予定)、DJは加美幸伸さんです。「MUSIC LIFE」の豊富なアーカイブを紹介したり、ニュースやイベント情報など最新のネタをお届けしています。初回放送からかなり濃い内容で、今後も期待できますよ。是非!
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MUSIC LIFE CLUBとは?

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MUSIC LIFE CLUB、ツイッター始めました。
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ザ・ビートルズ、レッド・ツェッペリン、クイーン、キッス、ジャパン、デュラン・デュランなどのロックスターと共にポピュラー・ミュージックの歴史を作り上げた伝説の音楽雑誌、ミュージックライフ。そんな雑誌と青春を過ごした方を対象にした洋楽ファンの会員組織が“MUSIC LIFE CLUB”です。

2018年4月14日にオフィシャルHPが立ち上がり、60年代~80年代のロック・アーティストの様々な情報と、かつての『MUSIC LIFE』に掲載された記事や写真が掲載されます。同時に会員登録した方には、60年代~80年代のロック・アーティストの最新のCDリリース、コンサート&イベント情報、おすすめエンタテイメント情報が定期的に配信されます。

また、MUSIC LIFE CLUB主催による様々なイベントも決まっています。オフィシャルHP、メールマガジン、イベントなどなどで、永遠に愛すべき60年代~80年代のロック・アーティストの様々な情報を楽しんでください。
発行:株式会社 シンコーミュージック・エンタテイメント
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