【MUSIC LIFE CLUB】クラシックロック・ニュースVol.2

NEWS 2018 No.2 (2月21日発行)

ミュージックライフ・クラブ・ニュース第2号です。週2回、クラシック・ロックに特化したニュースをお届けします。どうぞお楽しみください。

■アーティスト・ニュース

ジョージ・ハリスン生誕75周年を記念して、『コンサート・フォー・ジョージ』が新装発売

エリック・クラプトン(左)とダー二・ハリスン
Photographs by Richard Young © Oops Publishing Ltd.

今年2月25日の誕生日で生誕75周年を迎えるジョージ・ハリスン。これを記念して、2002年11月29日、ロイヤル・アルバート・ホールで開催されたジョージの追悼コンサート『コンサート・フォー・ジョージ』が、初LP化、4LPボックス・セット含む4形態で2月23日に新装発売される。そしてここから2曲の映像が公開となった。

1)Tom Petty And The Heartbreakers - I Need You (Taken from Concert For George)
2)While My Guitar Gently Weeps (Taken from Concert For George)

新たに発売されるのは、以下の4形態 ●180g重量盤LP4枚組(限定盤)2CD+2Blu-ray(限定盤)2CD+2DVD2CD

また、生誕75周年を祝い、『コンサート・フォー・ジョージ』が全米の劇場で限定上映されることも決定した。すでに、アメリカとカナダの75を越える劇場で上映が決定しており、全世界的な公開も予定されている。

ザ・フーが1968年のフィルモア・イースト・コンサートのアルバムを発売

たびたび海賊盤が出回っていたザ・フーのライヴ盤『ライヴ・アット・フィルモア・イースト 1968』が4月20日に初めて公式発売される。CDは2枚組(LP盤は3枚組)で、1966年の『ア・クイック・ワン』と1967年の『ザ・フー・セル・アウト』に収録された楽曲が中心。もちろんエディ・コクランの「サマータイム・ブルース」「カモン・エブリバディ」や、「マイ・ジェネレーション」のロング・バージョン(33分!)なども収録されている。

ピート・タウンゼントのソロ・アルバム『フー・ケイム・ファースト』が45周年を記念してデラックス化

ピート・タウンゼントが1972年10月に初めてリリースしたソロ・アルバムが45周年を迎え、当時頓挫した『Lifehouse』プロジェクト(『Lifehouse Chronicles (6CD)』として限定リリースされた)のデモを含め、未発表曲が収録されたボーナスCD付き『フー・ケイム・ファースト (45周年記念エディション) 』として4月20日に発売される。

レッド・ツェッペリンの新しいライヴ・アルバムが進行中

2003年のライヴ・アルバム『How the West Was Won』が近々リイシューされるところだが、ジミー・ペイジによると、バンドの更なるライヴ音源が発売される予定とのこと。最近のインタビューでペイジは「他にもリリース予定のマルチトラックのレコーディングがある」と語っている。「他のアルバムとはかなり違っていて、『伝説のライヴ ─HOW THE WEST WAS WON─』や『The Song Remains the Same / 永遠の詩(狂熱のライヴ)』とは別のアングルから捉えているんだ。それにこの先10年でもリリースするだけの曲があるよ」

ロバート・プラントが長い音楽キャリアの秘訣について語る

昨年、ソロ新作『キャリー・ファイア』を発表し、センセーショナル・スペース・シフターズとの活動を続けているロバート・プラントは、50年前にスタートしたレッド・ツェッペリンとの日々を綴った本『Led Zeppelin by Led Zeppelin』の最終章に取り掛かっている。トロント・サン紙との最近のインタビューで、音楽キャリアを長く続ける秘訣について「創造力のグルーヴを維持する秘訣は、18歳の頃に僕とボンゾが当時のやり方で歌いドラムを叩いていたように、今の僕は今のやり方で歌っている。それが前へ進んで行く方法だと思うよ」と語っている。

デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの映画『Mute』公開

デヴィッド・ボウイの息子で映画監督のダンカン・ジョーンズが、父親から大きな影響を受けた新作映画『Mute』について語った。映画の舞台は40年後のベルリンで、言葉を失ったバーテンダーが、行方不明になった恋人を探すというストーリー。2月23日にNetflixで放映される。ジョーンズが映画のシナリオを書いたのは15年前で、それをボウイに見せたが、あまりにもプライベートな内容が多かったため書き直したという。映画のシーンでは、ボウイが70年代にベルリンで描いた絵画が登場するそう。

スティーヴ・ミラー・バンドの初期のLPがボックスセットで発売される

本国アメリカでは国民的人気を誇るスティーヴ・ミラー・バンド(ボズ・スキャッグスもここ出身)。邦盤化はならなくても今も精力的に活動しているが、バンド結成50周年を記念し、デビュー以後にリリースした9枚のアルバムが初めてボックス・コレクション『Complete Albums Volume 1(1968-1976)』として5月18日に発売される。そのスティーヴ・ミラー・バンドとピーター・フランプトンが、10週間で40公演を行う北米ツアーを発表した。このツアーは、6月12日にインディアナ州のエヴァンズヴィルからスタートし、8月25日と26日にワシントン州のウッディンヴィルで行われる2公演で終了する予定。

キッスのジーン・シモンズが、「27クラブ」に関する新刊を発表

1月にはポール・スタンレーソロ来日してソウルのカヴァーをたっぷり披露したばかりだが、一方のジーン・シモンズは、27歳で他界した「27クラブ」と呼ばれる有名人たちにまつわる本『27:The Legend and Mythology of the 27 Club』を8月14日に出版するようだ。これまで彼が執筆した本といえば、自叙伝富と権力を得るためのハウツー本だったが、今回の新刊はその分野とは異なる。この本に登場するロックスターたちの死の一因となった典型的なドラッグとアルコールに溺れる生活とは対照的に、シモンズの節制した生活への関心とも結びついている。シモンズがラジオで語ったところによると、彼は「27クラブ」の超自然的な局面に焦点をあてて執筆するつもりはなく、亡くなったスターたちの自己破壊的な行為の根底に何があったのかを探りたかったとのこと。

エルトン・ジョンが新しい「ライオン・キング」でビヨンセとコラボ、そして最後のワールド・ツアーを発表

昨年11月、エルトン・ジョンはライオン・キングのサントラをリメイクしていると発表したが、現在は作詞家のティム・ライスと映画用の新曲を作るため、ビヨンセとコラボする予定となっている。
ビヨンセは、この映画でヒロインのナラを演じることが決定している。彼がサン紙に語ったところによると、1994年のアニメ版で使われた4曲が新しいバージョンになり、新曲がエンド・ロールと共に流れる予定との事。またエルトンは9月に始まる世界ツアーを最後のツアーとすることを先月発表したが、これは2021年まで続き約300公演行われるそう。さて日本公演はいつか?

トッド・ラングレンのユートピアが北米ツアーで再始動

トッド・ラングレンが70年代のメンバーらとユートピアを再結成、4月から6月にかけて北米ツアーを行う。トッド以外のラインナップは、カシム・サルトン(b)、ウィリー・ウィルコックス(ds)、ラルフ・シュケット(key)。カシムは最近も「カシム・サルトンズ・ユートピア」としてツアーしていたので、名義返却です。さて新録音や日本公演はあるか!?

スティクスとジョーン・ジェットが、テスラを前座に全米でジョイント・ツアー

スティクスとジョーン・ジェットがヘッドライナーとなる全米ツアーが、5月30日のカリフォルニア州アーヴァイン公演を皮切りに7月15日まで行われ、テスラが前座を務める。今でも精力的に活動しているスティクスのラインナップは、トミー・ショウ、ジェイムズ・ヤング、ローレンス・ゴーワン、トッド・ズッカーマン、リッキー・フィリップス、そしてオリジナルメンバーのチャック・パノッツォがサプライズで臨時参加する。あの特徴ある声のデニス・デ・ヤングは参加していない。

リッチー・ブラックモアズ・レインボーが、ライヴ・アルバム『メモリーズ・イン・ロックII~ライヴ・イン・イングランド2017』を発表

2017年に行われたライヴ公演の模様が『メモリーズ・イン・ロックII』となってCDとインタビュー映像が収録されたDVDのパッケージで4月4日に日本先行発売される。「これまでの中で最もユニークなレインボーのパッケージ」と宣伝されており、2016年に再編成したラインナップで去年リリースした『メモリーズ・イン・ロック ライヴ・アット・モンスターズ・オブ・ロック2016』に続く作品。CDには、スタジオで録音した新曲「ウェイティング・フォー・ア・サイン」も収録されている。

■アルバム発売情報

ビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街』ソニーの自社生産アナログ・レコードの洋楽第一弾としてリリース決定。3月21日発売

超絶技巧ギタリストの先駆けでもあるアル・ディ・メオラの新作『OPUS』は2月23日発売。

■書籍/雑誌発売情報

◎絶賛発売中
CROSSBEAT Special Edition U2
レインボー ライヴ・ツアー・イン・ジャパン 1976-1984
オールマン・ブラザーズ・バンド サザン・ブラッド 45年の軌跡
AOR AGE Vol.10』特集:TOTOデビュー40周年/『TOTO IV』

◎これから出る本
麗しき70年代ロックスター伝説 8ビートギャグ・リターンズ』シマあつこ(著)2/26発売 
UFO フィーチュアリング:マイケル・シェンカー』2/26発売
レッド・ツェッペリン 全活動記録 1968-2007』マーク・ロバーティ(著)前むつみ(訳)¥4,860 3/19発売(2,000部完全限定)
ヒプノシス全作品集』オーブリー・パウエル(著)迫田はつみ(訳)¥5,400 3/19発売(2,000部完全限定)

■来日公演

*クレモンティーヌ 2月23日(金)24日(土)東京・ブルーノート、26日(月)名古屋・ブルーノート
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*フロム・ザ・ジャム starring ブルース・フォクストン(THE JAM) 3月16日(金)ビルボード大阪
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*ザ・ニュー・パワー・ジェネレーション celebrating PRINCE 3月22日(木)23日(金)ビルボード東京
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*レイ・パーカーJr.&レイディオ 3月26日(月)ビルボード大阪、28日(水)29日(木)ビルボード東京
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*ベリンダ・カーライル(元ゴーゴーズ)4月2日(月)ビルボード大阪、4日(水)5日(木)ビルボード東京
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*ジョーン・オズボーン 4月3日(火)4日(水)5日(木)東京・コットンクラブ
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*スティーヴ・ハケット(元ジェネシス)4月7日(土)8日(日)クラブチッタ川崎
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*ギズモドローム(スチュワート・コープランド、エイドリアン・ブリュー、マーク・キング、ヴィットリオ・コスマ)4月8日(日)メルパルクホー ル大阪、9日(月)東京・Bunkamura オーチャードホール
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*レイラ・ハサウェイ 4月9日(月)10日(火)東京・ブルーノート、12日(木)名古屋・ブルーノート
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*サウンズ・オブ・ブラックネス 4月9日(月)ビルボード大阪、10日(火)12日(木)ビルボード東京
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*CTA featuring ダニー・セラフィン、ビル・チャンプリン and ドニー・デイカス 4月17日(火)19日(木)ビルボード東京、20日(金)ビルボード大阪
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*クリストファー・クロス 4月24日(火)25日(水)ビルボード大阪、27日(金)28日(土)29日(日)ビルボード東京
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*リロイ・ハトソン 5月3日(木)5日(土)ビルボード東京、7日(月)ビルボード大阪
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*スクイーズ 5月6日(日)ビルボード東京
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*キャメル 5月16日(水)17日(木)19日(土)20日(日)クラブチッタ川崎
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*ジミー・クリフ 5月25日(金)東京・LIQUIDROOM、5月26日(土)、27日(日)横浜・赤レンガ地区野外特設会場
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*マキシ・プリースト 6月11日(月)ビルボード東京、12日(火)ビルボード大阪
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*カラパナ 7月3日(火)ビルボード大阪、4日(水)5日(木)ビルボード東京
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*カーラ・トーマス&ザ・メンフィス・オール・スター・レヴュー 7月30日(月)31日(火)ビルボード東京、8月2日(木)ビルボード大阪
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*デイヴ・スチュワート&バーバラ・ガスキン 10月20日(土)21日(日)東京・青山の月見ル君想フ
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■おすすめイベント

*2月27日(火)ピンク・フロイド結成50周年記念レコードコンサート
*3月5日(月):東京・文京シビックホール 日本のメタル・ゴッドがHM/HRの歴史を語り尽くすトークイベント<伊藤政則の『遺言』Vol.10> 聞き手は広瀬和生(BURRN!編集長)
*3月5日(月)「ジェフ・べックの全て」が明らかになるドキュメンタリー映像『スティル・オン・ザ・ラン 〜ジェフ・ベック・ストーリー』上映会 東京・シネマート新宿
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*3月12日(月):東京・渋谷duo Legend Of Rock Vol.103 - For MUSIC LIFE Lovers 〜 Tribute to Guns N' Roses(出演:Guns Love Roses)
*3月15日(木)『麗しき70年代ロック・スター伝説 8ビートギャグ リターンズ』刊行記念 シマあつこトークショー開催決定 会場:紀伊國屋書店東京新宿本店9階イベントスペース 定員:50名様
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*4月14日、『MUSIC LIFE CLUB』(同日公式ウェブサイトもオープン)の発足を記念して、同日にMLC主催の二つの記念イベントが行われる。
1)2018年4月14日(土):東京/渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
MUSIC LIFE CLUB presents LEGEND OF ROCK〜Thanx Cozy Powell , Tribute to Rainbow〜
2)2018年4月14日(土):東京/羽田 TIATホール
MUSIC LIFE CLUB presents THE QUEEN DAY Vol.04〜JAZZ リリース40周年記念〜

MUSIC LIFE CLUBとは?

ザ・ビートルズ、レッド・ツェッペリン、クイーン、キッス、ジャパン、デュラン・デュランなどのロックスターと共にポピュラー・ミュージックの歴史を作り上げた伝説の音楽雑誌、ミュージックライフ。そんな雑誌と青春を過ごした方を対象にした洋楽ファンの会員組織が“MUSIC LIFE CLUB”です。

2018年4月14日にオフィシャルHPが立ち上がり、60年代~80年代のロック・アーティストの様々な情報と、かつての『MUSIC LIFE』に掲載された記事や写真が掲載されます。同時に会員登録した方には、60年代~80年代のロック・アーティストの最新のCDリリース、コンサート&イベント情報、おすすめエンタテイメント情報が定期的に配信されます。

また、MUSIC LIFE CLUB主催による様々なイベントも決まっています。オフィシャルHP、メールマガジン、イベントなどなどで、永遠に愛すべき60年代~80年代のロック・アーティストの様々な情報を楽しんでください。
発行:株式会社 シンコーミュージック・エンタテイメント
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