【MUSIC LIFE CLUB】クラシックロック・ニュースVol.6

NEWS 2018 No.6 (3月16日発行)

ミュージックライフ・クラブ・ニュース第6号です。週2回、クラシック・ロックに特化したニュースをお届けします。どうぞお楽しみください。
 

■アーティスト・ニュース

ボブ・ディラン、苗場フジロック・フェスのステージに!

本日(3月16日)、フジロックにボブ・ディランの出演することが発表された。7月27日(金)28日(土)29(日)の3日間、新潟県湯沢町の苗場スキー場で行われるフジロック・フェスティバル、ディランの具体的な演奏日はまだ未定のようだが、日本公演通算101回目の公演になるという。詳しくはフジロック・公式サイトへ。

ザ・フーのロジャー・ダルトリーがソロ・アルバムを6月に発表

この新作『As Long As I Have You』は、ロジャー・ダルトリーがオーケストラと「Tommy」を演奏するツアーが始まる1週間前の6月1日に発売される。これは彼が2014年にドクター・フィールグッドのウィルコ・ジョンソンとコラボした『Going Back Home』以来のアルバムとなる。今回のアルバムには、スティーヴン・スティルス(「How Far」)やスティーヴィー・ワンダー(「You Haven’t Done Nothing」)、ニック・ケイヴ(「Into My Arms」)、ガーネット・ミムズ(タイトル曲)らが作曲したカヴァー曲も収録されているが、「Certified Rose」と「Always Heading Home」はダルトリーのオリジナル曲とのこと。

グレン・フライ亡き後のイーグルスが大規模ツアーをスタート

2016年にグレン・フライが他界して以来初となるイーグルスの“Evening With the Eagles 2018 ツアー”が、3月12日にインディアナポリスからスタートした。去年のクラシック・ウェスト・フェスティバルと、それに続いた数回のショウの時と同様、グレン・フライのヴォーカルとギターは、彼の息子ディーコンと、ヴィンス・ギルが担当している。
「Seven Bridges Road」で始まる28曲のセットリストには、これまでの全ヒット曲の他、トム・ウェイツの「オール55」など数曲のサプライズもある。先月、このツアーには5公演が追加され、クリーブランドで最終公演が行われる10月20日まで、全米の45都市で合計52公演が行われる予定。
またグレン・フライのベスト盤2種も5月リリースが決まった。これは通常の1CDのベスト盤『アバーヴ・ザ・クラウズ:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・グレン・フライ』と、3枚組CD+1枚組DVDの『アバーヴ・ザ・クラウズ:ザ・コレクション』(写真)というもの。後者には2枚のベストCDとグレン・フライとJ.D.サウザーが組んだロングブランチ/ペニーホイッスルの唯一のアルバム(1969年発表)も丸々1枚ボーナス収録、さらにDVDには1992年に行われた『ライヴ・イン・ダブリン』が収録されるとのこと。イーグルス・ファンにはこのコレクション、垂涎ものでしょう。共に発売日は5月11日です。

■耳寄り情報①

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レッド・ツェッペリン結成50周年記念メモリアル・セット、絶賛発売中!
コージー・パウエル メモリアル・セット(3点セット)も絶賛発売中!
ともに限定セットなのでお早めにお買い求めください。
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エルトン・ジョンのトリビュート・アルバムも完成

エルトン・ジョンの2枚のトリビュート・アルバム『Revamp』と『Restoration』が4月6日に発売される。前者にはロックとポップのアーティストらによるカヴァー曲が、後者にはカントリー・ミュージシャンらによるカヴァー曲が収録され、ドン・ヘンリー、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ウィリー・ネルソン、コールドプレイ、ザ・キラーズ、エミル-・ハリスらが参加している。

ツェッペリンの再結成はジミー・ペイジがピーター・メンチを雇った直後に決定した

ロック界の名マネージャー、ピーター・メンチによると、2007年のツェッペリンの再結成は、彼がジミー・ペイジに雇われた2時間後に決定したらしい。アメリカの大手マネジメント会社Qプライムの共同オーナーであるメンチは、先週ロンドンで行われたインターナショナル・ライヴ・ミュージック・カンファレンスでエピソードを披露し、これまでペイジとは2度仕事をしたと語った。
「最初の仕事は2007年で、ペイジからマネージャーになってもいいけど、3ヶ月ごとにバンドのミーティングがあるから、それに出るように言われたんだ。僕にとっては初めてのミーティングで、当時のロバート・プラントのマネージャーが、アトランティック・レコードの社長だったアーメット・アーティガンが亡くなったから、彼のために追悼コンサートをやるべきだって言いだしたんだ。僕はペイジのマネージャーになってまだ2時間しか経ってないのに、突然コンサートの話が出た訳さ。で、そのミーティングで、トリビュート・コンサートのための再結成が決定したんだ」
そして、2度目の仕事は、ツェッペリンの再結成コンサートを撮影した映画『レッド・ツェッペリン 祭典の日(奇跡のライヴ)』のリリースを実現させるために呼ばれた時だったと、メンチは2016年に語っている。
「バンドに内輪揉めがあったから、発売に至ってなくてね。そしたらジミーから、戻って来て問題を解決してくれって頼まれたんだ。再結成の時から5年も経っていたよ。あのボックスセットは、ほとんどがクリフ(Qプライムの共同オーナー)と僕のアイディアで、僕の希望通りに構成したんだ」)

ニール・ヤングが映画のサントラ『Paradox』をリリース

ニール・ヤングが出演する西部劇映画『Paradox/パラドックスの瞬間(とき)』のサントラが、3月23日にデジタルと2枚のレコード・セットで発売される。CDでの発売は4月20日から。映画は金曜日にテキサス州オースティンで行なわれる“SXSW”(音楽・映画・インタラクティブ・教育の見本市)で上映され、3月23日には“Netflix”で配信される予定。

アリス・クーパーが夏の全米ツアーを発表

現在、アリス・クーパーは去年発売した27枚目のアルバム『Paranormal』のツアー中だが、8月3日から9月7日まで全米ツアーを行うと発表した。8月10日のベガス公演と8月12日のロサンゼルス公演では、前座に元キッスのギタリスト、エース・フレーリーが出演予定。

ポール・サイモンが“フェアウェル・ツアー”の最終行程を発表

“Homeward Bound ツアー”の第3行程にあたる最終行程が、彼のホームタウンであるニューヨークでクライマックスを迎えることになった。この最終行程は9月5日にニューオーリンズで始まり、9月20日と21日にはマディソン・スクエア・ガーデンが予定されているが、最終日となる9月22日のニューヨーク公演の会場は未定となっている。

■耳寄り情報②

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*4月14日、『MUSIC LIFE CLUB』(同日公式ウェブサイトもオープン)の発足を記念して、同日にMLC主催の二つの記念イベントが行われます。

1)4月14日(土):東京/渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
MUSIC LIFE CLUB presents LEGEND OF ROCK〜Thanx Cozy Powell , Tribute to Rainbow〜
(レインボーとマイケル・シェンカー・グループのトリビュート・バンドのライヴ演奏ほか、トークイベントが行われます)

2)4月14日(土):東京/羽田 TIATホール
MUSIC LIFE CLUB presents THE QUEEN DAY Vol.04〜JAZZ リリース40周年記念〜
(クイーン・トリビュート・バンド、Gueenのライヴほか、トークタイムではクイーンの初期ディレクター松林氏と『8ビートギャグ』作者シマあつこさんが登壇します)
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ディープ・パープルが1987年の悪戯ビデオを公開

1987年にロンドンのウェンブリー・スタジアムの舞台裏で撮影されたビデオ・クリップが公開された。MTVのカメラ・クルーがメンバーを撮影しようとしたところ、アクセスを阻止された時の模様が映っている。
バンドのスポークスマン「ディープ・パープルが、1987年のウェンブリー公演でプレスをちょっとからかってる映像だ。この時、バンドは『The House Of Blue Light』アルバムのツアー中でね。リッチーがアンコールの演奏を拒否したから、バンドはリッチー抜きで“Smoke On The Water”を演奏したんだ。パープルにはいつもハラハラし通しだったけど、それが彼らに面白味を与えていたからね。ま、ビデオを楽しんでくれよ!」

ジョー・ペリーがソロ公演を発表

ジョー・ペリーが新しいソロ・アルバム『Sweetzerland Manifesto』のプロモーションで、来月3公演を行う。エアロスミスのバンド仲間のブラッド・ウィットフォードと、エクストリームのゲイリー・シェローンが参加し、“ジョー・ペリー&フレンズ”として演奏する。4月18日にボストンのハウス・オブ・ブルースで初日を迎え、ヴァージニア州のハンプトン・ビーチ、ニュージャージー州のアトランティック・シティで公演が予定されているが、初日と2日目の前座に、元ボストンのギタリストだったバリー・グドローとジョー・ペリー・プロジェクトのシンガー、チャーリー・ファーレンが登場する。

デヴィッド・バーンが“American Utopiaツアー”を延長

今月初旬に“American Utopia ツアー”をスタートしたデヴィッド・バーンが、9月と10月にアメリカを回る新たなツアー行程を発表した。今回のツアーでは100公演以上が予定されており、9月7日にスタートする追加公演には、新進気鋭のチューン・ヤーズが参加する。

ブライアン・イーノがボックス・セット『ミュージック・フォー・インスタレーション』を発表

このボックス・セットには、1986年から現在に至るまで、イーノがアート・インスタレーションのために作曲した新曲やレアな未発表曲が収録されており、5月4日に発売される。6枚セットのCDボックスと9枚組レコードでの発売となり、スーパー・デラックス版には珍しい展示会の画像とイーノが書いた新しいエッセイが掲載された64ページの本が入っている。

モット・ザ・フープルとマウンテンによるプロジェクト“ポンペイ”の幻のアルバムが発売

1976年にマウンテンのドラマー、コーキー・レイングがモット・ザ・フープルのイアン・ハンターとフリーのアンディ・フレイザーらと共にポンペイというスーパーグループを結成したが、このプロジェクトは現在まで未完成のままだった。
しかし遂に、4月21日のレコード・ストア・デイに10曲入りのアルバム『The Secret Sessions』が発売されることになった。収録曲の「On My Way to Georgia」には、エリック・クラプトンとディッキー・ベッツが参加し、「The Best Thing」と「The Outsider」では、トッド・ラングレンがオルガンとヴォーカルで参加、その他にもレズリー・ウエストやジョン・セバスチャンらが参加している。

キング・クリムゾンがアルバム『Live in Vienna 2016』を発売

4月6日に3枚組CDで発売されるこのアルバムは、2016年12月1日に行われたオーストリア公演のライヴ音源で、ロバート・フリップの片腕として知られるデヴィッド・シングルトンによる16ページの小冊子が入っている。『Live in Vienna 2016』は、ボックスセットの一部として、以前日本限定で発売されているが、今回の作品ではCD3の内容が異なるそう。マニアは要チェック。

ホーキング博士がロックの世界に残した足跡

理論物理学者で宇宙学者としても知られるスティーヴン・ホーキング博士が76歳で亡くなった。ポピュラー音楽よりクラシックに興味がありそうな博士だったが、実はロックの世界に興味を持ち続け、デペッシュ・モードやピンク・フロイド、トレイシー・チャップマンのコンサートに出かけていたという。また、ピンク・フロイドやU2らの楽曲に、コンピューター・プログラムによる音声合成装置を使って参加したこともあった。
博士は、ピンク・フロイドの「キープ・トーキング」(1994年の『The Division Bell(対:つい)』に収録)と「トーキン・ホーキン~ホーキング博士の伝言」(2014年の『The Endless River(永遠/TOWA)』に収録)にボイス・サンプラーで参加しているが、博士が登場するテレビCMを見たデヴィッド・ギルモアは、『対』の発売直後、次のように語っていた。「あんなに強烈なCMを見たのは初めてだったよ。あまりにも感動的だったから、ぼくもボイス・サンプラーを使うか、博士と一緒に何かやらなくちゃって思ったね」
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2018年4月14日にオフィシャルHPが立ち上がり、60年代~80年代のロック・アーティストの様々な情報と、かつての『MUSIC LIFE』に掲載された記事や写真が掲載されます。同時に会員登録した方には、60年代~80年代のロック・アーティストの最新のCDリリース、コンサート&イベント情報、おすすめエンタテイメント情報が定期的に配信されます。

また、MUSIC LIFE CLUB主催による様々なイベントも決まっています。オフィシャルHP、メールマガジン、イベントなどなどで、永遠に愛すべき60年代~80年代のロック・アーティストの様々な情報を楽しんでください。
 
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