ザ・フーの前身バンド、ザ・ディトゥアーズのダグ・サンドムが89歳で死去

ロジャー・ダルトリーが1962年に結成したスキッフル・バンドのザ・ディトゥアーズにドラマーとして加入し、1964年にバンドがザ・フーと改名した直後に脱退したダグ・サンドムが、2月27日に89歳で亡くなりました。死因は発表されていません。

ザ・ディトゥアーズは、1964年からザ・フーに改名し、フォンタナ・レコードのオーディションを受けますが契約には至らず、彼らの演奏を聴いた当時のプロデューサーがサンドムの交代を提案。彼の後任としてバンドに加入したのが、キース・ムーンでした。

サンドムの訃報を受けて、ピート・タウンゼント(73歳)は、ザ・フーのウェブサイトに追悼メッセージを掲載しています。

「ダグの息子から、昨日彼が89歳で他界したと聞いた。僕の自伝『Who I Am』(邦訳:河出書房新社)を読めば、ダグがどれだけ僕に親切だったか、僕がどれだけ彼の脱退に気まずい思いをしたかがわかるだろう。

レンガ職人だったダグは素晴らしいドラマーだったが、僕らが契約した最初のレーベルから、彼は僕らのドラマーとしては年齢が行き過ぎていると思われていた。だが、僕には彼の年齢と知識が重要だった。

僕はたまに利己主義になることもあったが、同僚たちが僕の野望を嘲笑っても、彼がそうした事は一度もなかった。当時の親友リチャード・バーンズ(ピートの元ルームメートでバイオグラファー)のように、ダグは僕を勇気づけ、自信を与えてくれた。

僕がダグをバンドから脱退させ、それを許してもらうには時間がかかったが、お互いに会わなくてもずっと友達だった。ダグが生きていたら、今年のウェンブリー・スタジアムの公演で、ほぼ間違いなくロジャーと僕を訪ねただろう。彼に会えなくなって寂しい」

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