〈ウッドストック50〉続報

3月5日のMLCニュースでもお伝えしたように、資金調達に問題があるのではないかと噂されていた〈ウッドストック50〉ですが、予定されている出演アーティストらに出演料の全額が前払いされた模様です。

『Billboard』によると、〈ウッドストック50〉のプロモーターが〈Live Nation〉や〈AEG〉といった大手のイベント・プロモーターでないことを懸念した大半の大手エージェンシーが、出演アーティストの発表前に、出演料の全額を前払いするよう主催者側のマイケル・ラングと電通イージスに要請していたそう。

その支払い期日までに全額支払われたアーティストもいれば、先週の金曜日までに支払われなかったアーティストもいたため、2月中にラインナップが発表されると期待していた大手のエージェンシーが、警告を促していたようです。

現在では、出演アーティストが所属する数社の大手タレント・エージェンシーに数百万ドルが送金されており、大規模な野営フェスティバルの資材調達を行う〈Superfly〉という会社にも支払いが済んでいるとのこと。

しかしながら、他にも懸念材料がいくつかあるようで、この会場のインフラ整備とそれにかかる膨大な仕事量や会場近くに10万人の来場者を収容するホテルがほとんどないこと、1969年と1994年の〈ウッドストック〉が2回とも激しい雷雨で水浸しになっているように、8月のニューヨーク州北部の天候が変わりやすいこと、何十万人もの観客がひしめく中でのイベント進行、2000年世代の若者が中年以上の音楽ファンも来場する3日間のイベントに興味を示すかどうか、また期待通りにチケットが売れるのかどうか、心配はつきないようです。