伝説のドラマー、ハル・ブレインが90歳で死去

ロサンゼルスを拠点に活動していたセッション・ミュージシャンの集団〈レッキング・クルー〉のメンバーで、多くのヒット曲でドラムを演奏していた伝説のドラマー、ハル・ブレインが３月11日に90歳で亡くなりました。

ロネッツの「Be My Baby」や、ビーチ・ボーイズの「Good Vibrations」、フランク・シナトラの「Strangers in the Night」、バーブラ・ストライサンドの「The Way We Were」などのドラム演奏が有名ですが、エルヴィス・プレスリー、サム・クック、ディーン・マーティン、モンキーズ、ジョン・レノン、シェール、ジョン・デンヴァー、スティーリー・ダンといった多くの有名アーティストやバンドとも共演し、チャートで第1位になったシングル40曲に参加した他、35,000曲以上の楽曲で演奏したと言われています。

また、2000年には「ロックの殿堂」入りを果たし、2018年にはグラミー賞の特別功労賞も受賞しています。

訃報を知ったビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンは、「ロサンゼルス・タイムズ」に次のように語っています。

「とても悲しくて言葉が見つからない。ハル・ブレインは、言葉で表せないほど素晴らしいドラマーで友人だった。僕は彼からたくさんの事を学び、彼はビーチ・ボーイズの成功にとても大きな関わりのある偉大なドラマーだった。それに彼とはよく一緒に大笑いしたんだ。ハル、僕らはキミが大好きだし、僕らの思い出は永遠だよ」