伝説のサイケデリック・ロッカー、ロッキー・エリクソンが71歳で死去

pic:www.facebook.com/rokyericksonTM/
米テキサスのサイケデリック・ロック・バンド、13thフロア・エレヴェーターズの共同創立者でリード・ヴォーカルとギターを担当したシンガー/ソングライターのロッキー・エリクソンが、5月31日にオースティンで死去しました。享年71。死因は明らかにされていません。
 
テキサス州ダラス生まれのエリクソンは、幼少時代からピアノとギターを弾き始め、18歳だった1965年に13thフロア・エレヴェーターズを結成。1966年に発表したデビュー・アルバム『The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators』収録の「You’re Gonna Miss Me」は、バンド唯一のチャート入りしたシングルで、エリクソンの代表曲にもなりましたが、1969年のアルバム『Bull of the Woods』発表後、エリクソンのドラッグ問題などによりバンドは解散しました。
 
1969年、エリクソンはマリファナ所持で逮捕され、妄想型統合失調症と診断されたことから医療刑務所に3年間収容され、電気ショック療法を受けるも回復することはなかったといいます。
 
退院後も精神障害を抱えたまま、彼のバンド〈エイリアンズ(The Aliens)〉と〈リザレクショニスツ(The Resurrectionists)〉と共に3枚のアルバムを発表した他、70年代後半からはソロとしても活動し、15枚のスタジオ・アルバムを発表しています。
 
1990年には、エリクソンのトリビュート・アルバム『Where The Pyramid Meets The Eye: A Tribute to Roky Erickson』が発売され、ジーザス&メリーチェインやR.E.M.、ZZトップ、プライマス・スクリームらがエリクソンの楽曲をカヴァーしていました。
 
また2007年には、エリクソンが名声を得るまでの姿や、精神疾患との闘い、LSDの過剰摂取、マリファナ所持による逮捕劇などを描いたドキュメンタリー映画『You’re Gonna Miss Me』が公開されています。

ロック界に多大な影響を残した彼の業績が再検証されるのはこれからになります。
ご冥福をお祈りします。
 

the 13th Floor Elevators - You're Gonna Miss Me (1966)

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