故フィル・ライノットの母、フィロミーナ・ライノットが88歳で死去

1986年に他界したシン・リジィのリーダー、フィル・ライノットの母で、作家、起業家でもあったフィロミーナ・ライノットが、6月12日に88歳で亡くなりました。アイルランドの音楽紙『Hot Press』によると、彼女は長年ガンを患っていましたが、抗がん剤治療を拒否していたそうです。

フィロミーナは、フィルと歩んだ人生や、彼がシン・リジィのフロントマンとして名声を得るまでを詳細に綴った自叙伝『My Boy』を1995年に出版。この本は当時のベストセラーとなり、2011年に再版されています。

また、フィルの死後も、彼のレガシーが世間から忘れられないよう様々な活動を行っており、ダブリンのハリー・ストリートにフィル・ライノットの銅像を建てるキャンペーンも行っていました。

彼女の訃報を受け、シン・リジィのギタリスト、スコット・ゴーハムが次のような追悼メッセージをSNSに投稿しています。

「フィロミーナ・ライノットが他界したという非常に悲しいニュースが届きました。多くの困難を乗り越えながらも、全てにおいて最大限の努力をしてきた彼女は、会う人すべてに愛された美しい女性でした。彼女は常にシン・リジィの素晴らしいサポーターであり、フィルの情熱を燃やし続けるためにベストを尽くし、世界中の何千というファンのために自宅を開放していました。どうぞ安らかに」