ヴィレッジ・ピープルの共同クリエイター、アンリ・ベロロが82歳で死去

ヴィレッジ・ピープルの共同クリエイターだった仏プロデューサーのアンリ・ベロロ(Henri Belolo)が、8月3日にパリで亡くなりました。享年82。彼の訃報は、ヴィレッジ・ピープルのフェイスブックで伝えられていますが、死因は発表されていません。

モロッコ生まれのベロロは、DJや音楽プロデューサーとして20代をパリで過ごし、1973年にニューヨークに移住。モロッコ人音楽プロデューサーのジャック・モラリーと出会い、ゲイ・クラブ・シーンにインスパイアされた二人は、ディスコ・グループのヴィレッジ・ピープルや、リッチー・ファミリーを世に送り出しました。

警察官、カウボーイ、インディアン、建設労働者、兵士、バイカーの衣装に身を包んだ6人のシンガーとダンサーから成るヴィレッジ・ピープルは、即座にディスコ・ミュージックのパイオニアとなり、「YMCA」「マッチョマン」「イン・ザ・ネイヴィー」「ゴー・ウェスト」などがヒットしました。

またベロロは、ヴィレッジ・ピープルのヒット曲の大半で、共同作詞作曲者として名を連ねていましたが、2015年にオリジナル・フロントマンのヴィクター・ウィリスが著作権裁判に勝訴し、以後ベロロのクレジットは削除されています。

ベロロの訃報を受け、ウィリスは〈Rolling Stone〉に次の声明を発表しました。

「僕の元プロデューサーで、ヴィレッジ・ピープルの共同クリエイターだったアンリ・ベロロの早すぎる死に大きなショックを受けています。アンリはディスコというジャンルの形成に貢献した素晴らしい一連の作品を残し、レコード会社の重役としても、ずば抜けて優秀でした。すでにパリでは内輪の葬儀が行われましたが、公の場で追悼会を行う予定ですので、近日中にお知らせする次第です」

昨年、ヴィレッジ・ピープルは33年間の活動休止期間を経て、『A Village People Christmas』をリリースして復活、今年はシカゴの「ライオット・フェスティバル」に出演が予定されています。

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