ロジャー・ダルトリーの声が出なくなり、ザ・フーの公演が中断

9月25日、「Moving On!」ツアー中のザ・フーが、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで公演を行ないましたが、ショウの途中でロジャー・ダルトリーの声が出なくなり、8曲目を終えたところで公演が中止になりました。その時の様子を捉えたファン撮影のビデオが公開されています。
 
ダルトリーの声が出なくなった原因は不明ですが、７曲目の「Who Are You」の最中から、ダルトリーは「歌えない」と呟き出し、ピート・タウンゼントが代わりにリード・ヴォーカルを取っていました。ビデオには収録されていませんが、8曲目の「Eminence Front」でもタウンゼントが歌っているということです。

The Who
Moving On! : Setlist
Sep. 25 2019 at Toyota Center, Houston, TX, USA

With Orchestra
1. Overture
2. 1921
3. Amazing Journey
4. Sparks
5. Pinball Wizard
6. We're Not Gonna Take It
7. Who Are You
8. Eminence Front
※Concert aborted mid-show due to Roger's voice giving out.
 
ダルトリーは、「俺は今のうちに止めるべきだと思う」と言い残してステージを去り、その後ステージに戻ったタウンゼントが、次のように発表しました。

「本当に、本当に申し訳ないんだが、ロジャーは今、声が出なくて話せなくなった。彼はショウの前に医者に診てもらっていたし、このツアーではこれまで最高に上手く歌ってたんだ。俺には何がどうなっているのか、わからない。彼はずっと絶好調だったからね。これは本当にロジャーのショウで、歌うショウだし、ロジャーの体調が悪い限り、ステージを何とかしようとしても意味がないんだ」
 
タウンゼントはオーケストラと観客の理解に感謝を述べ、スケジュールが合う時に戻って来ると約束しましたが、ダルトリーの担当医は、１公演が終わるごとに休息日を1日取るよう義務付けており、次のヒューストン公演がいつ実現するかは不明になっています。

また、9月27日にはダラスのアメリカン・エアライン・センターで公演が予定されていますが、この公演が行なわれるかどうかもわかっていません。
 
7月5日のMLCニュースでもお伝えしましたが、ダルトリーは、今年7月のインタヴューで、「あと5年で歌えなくなる」と語っていました。
 
ザ・フーは、13年ぶりのニュー・アルバム『Who』が11月22日にリリースされます（9月13日MLCニュース参照）。