ウィリー・ネルソンのドラマー、ポール・イングリッシュが87歳で死去

ウィリー・ネルソン『Me & Paul』(1984年)、裏ジャケより。左がポール・イングリッシュ


長年ウィリー・ネルソンのドラマーを務め、ネルソンの親友で用心棒でもあったポール・イングリッシュが2月12日、肺炎のため87歳で死去しました。
 
テキサス生まれのイングリッシュは、1966年にネルソンのバンドにパーカッショニストとして加入しましたが、それまでは取り立て屋やギャングのリーダーとして裏街道を歩み、「ウィリーと付き合ってなかったら、刑務所に入っていたか死んでいただろう」と、2014年の『Rolling Stone』とのインタヴューで語っていました。
 
タフでありながら派手なスタイルで知られたイングリッシュは、ネルソンのドラマーのみならず彼の用心棒でもあり、アメリカ南部の雑誌『オックスフォード・アメリカン』は2015年にイングリッシュを特集し、イングリッシュがブーツに忍ばせているピストルを引き抜き、ツアー中に何度も殴り合いの喧嘩をしたことなど、彼の武勇伝を記事にしていました。ネルソン自身も、「彼に命を救われた」と語っています。
 
全身黒づくめで強面のイングリッシュは、公私において悪魔的な印象を与え、彼が身に付けていた “デビル・ケープ” と呼ばれるサテンのケープは、最近になって「カントリー・ミュージックの殿堂」に展示されています。
 
またイングリッシュは、ネルソン1971年の自伝的ロード・ソング「Me and Paul」と1985年のアルバム『Me & Paul』のポールであり、ネルソンは2015年に出版された自叙伝『It’s a Long Story : My Life』の中でもイングリッシュについて綴っていました。
Willie Nelson - Me and Paul (Live at Farm Aid 1995)
商品詳細
Willie Nelson
『Me and Paul』

MP3(1984/12/31)¥1,600
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