2008年のユニバーサル・スタジオ火災を巡る集団訴訟に幕引き
2008年のユニバーサル・スタジオ火災でマスター音源を焼失したなどとして、2019年6月に5アーティストがユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)を訴えていた集団訴訟(2019年6月26日MLCニュース参照)ですが、去年の8月に訴訟から撤退したホールに続き、今年の3月にサウンドガーデンと2パックの遺産管理団体、スティーヴ・アールが撤退(3月25日MLCニュース参照)し、トム・ぺティの前妻ジェーン・ぺティだけが原告として残っていました。
ところが4月6日、連邦裁判所の判事が、この訴訟を却下したことがわかりました。
クロンシュタット判事は、ぺティの申し立ての中に却下に値する十分な矛盾点があったとの事で、本来ぺティが契約を交わしていたのがUMGではなく子会社のMCAだったことや、ぺティの元レーベルだったMCAがぺティのマスター音源を所有していることなどから、これ以上ぺティ側はUMGを訴えることが出来なくなったとのことです。
UMGの代表者は、次の声明を発表しています。
「クロンシュタット判事の判決は、サウンドガーデンの告訴を完全に却下し、唯一残っていた原告の主張も完全に退けるものです。我々が当初から述べていたように、この訴訟の原因となった『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』の記事は、誇張された内容と不正確さにおいて驚くべきものでした。引き続き、我々は世界最高の音楽をリリースするために、アーティストとの提携に重点的に取り組んでまいります」
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