マッスル・ショールズ・スタジオの名ギタリストで、元ルブラン&カーのピート・カーが70歳で死去

Pete Carr『Not A Word On It』(Big Tree Records:1976)
 


マッスル・ショールズ・リズム・セクションのリード・ギタリストで、ソングライター/プロデューサーでもあったピート・カー(Pete Carr)が6月27日、70歳で亡くなりました。

フロリダ州デイトナビーチで生まれたカーは、ビートルズやストーンズのレコードを聴きながら、独学でギターを習得しました。

地元のクラブで知り合ったグレッグ・オールマンやデュアン・オールマンらとバンド、アワー・グラス(The Hourglass)で演奏し、1968年にはアルバム『Power of Love』をリリース。その後グレッグとデュアンはオールマン・ブラザーズ・バンドを結成し、カーとジョニー・サンドリン、ポール・ホーンズビーの3人は、マッスル・ショールズのスタジオ・ミュージシャンになりました。

商品詳細
The Hourglass
『The Hourglass』

CD(2009/1/1)輸入盤
70年代からは、ジョーン・バエズ、ボブ・シーガー、ジョー・コッカー、ボズ・スキャッグス、ポール・サイモン、ロッド・スチュワートなど、数多くのミュージシャンのレコーディングに参加したほか、自身のソロ・アルバムも2枚リリースしています。
 
レコーディングは、アラバマ州マッスル・ショールズのフェイム・スタジオで行なわれ、マッスル・ショールズ・リズム・セクションのリード・ギタリストだったカーは、エレクトリックとアコースティックのギターを使い、フォーク、ロック、ポップ、カントリー、ブルース、ソウルなどを演奏する多才なミュージシャンとして知られていました。
 
また、ポール・サイモン1973年のアルバム『There Goes Rhymin’ Simon(邦題:ひとりごと)』や、ボブ・シーガー1980年の『Against the Wind(邦題:奔馬の如く)』など、カーが共同プロデュースした作品はグラミー賞にノミネートされています。

70年代後半にはレニー・ルブランと組んだルブラン&カーで「フォーリン(Falling)」がヒット、一躍日本でもAORアーティストとして知られることになりました。
 
2008年、カーはナッシュヴィルの「ミュージシャンの殿堂」入りを果たしています。

安らかなおやすみお祈りいたします。
商品詳細
Leblanc and Carr
『Midnight Light』

MP3(1977/7/4 )¥1,500
商品詳細
ポール・サイモン
『ひとりごと』

CD(2013/3/6)¥1,832
商品詳細
ボブ・シーガー
『奔馬の如く』

CD(2016/6/22)¥2,117
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