ピンク・フロイドの映画『The Wall』を手掛けた映画監督のアラン・パーカーが死去

ロンドン出身の映画監督／映画プロデューサー／脚本家のアラン・パーカー（Alan Parker）が7月31日、76歳で亡くなりました。死因は発表されていませんが、長年病気を患っていたそうです。

当初コピーライターだったパーカーは、1968年までにテレビCMの監督を手掛けるようになり、1970年にアラン・マーシャルと設立した広告会社は、後にイギリスで最も有名なCM制作会社の一つになりました。
 
1971年に映画『小さな恋のメロディ（Melody）』の脚本を書いたことを機に映画界でのキャリアをスタートさせ、1976年の『ダウンタウン物語（Bugsy Malone）』の監督と脚本を手掛けたパーカーは、英国アカデミー賞（BAFTA）の「最優秀オリジナル脚本賞」を受賞。

その後も1978年の映画『ミッドナイト・エクスプレス』や、1980年の『フェーム』、1988年の『ミシシッピ・バーニング』など、多くのヒット作を手掛けました。
 
また1982年には、ピンク・フロイドの映画『Pink Floyd : The Wall』で監督を務め、1979年のコンセプト・アルバム『The Wall』のストーリーをそのまま映画化しました。この映画はロジャー・ウォーターズが脚本を手掛け、ブームタウン・ラッツのフロントマン、ボブ・ゲルドフが主役のロック・スターを演じています。
 
その他の音楽映画では、1991年の『ザ・コミットメンツ』や、マドンナが主演した1996年の『エヴィータ』を手掛け、『エヴィータ』はアカデミー賞の5部門にノミネートされました。