〈以下メイカー・インフォメーションより〉
仏在住のアメリカ人ジャズ・シンガー、メロディ・ガルドー(Melody Gardot)が、待望のニュー・アルバム『サンセット・イン・ザ・ブルー』を10月23日にデッカ・レコードから発売することがアナウンスされた。またそれに先駆けて、スティングとのデュエットによる新曲「リトル・サムシング」を本日リリース。スティングの長年のギタリストであるドミニク・ミラーとフランス人プロデューサーであるジェン・ジスと共に制作されたこの曲は、ラテン・フレイヴァーを感じさせるアップ・テンポでポップなトラック上で、メロディ・ガルドーとスティングの歌声が絡み合う極上の作品となっている。
今回の楽曲について、スティングは「私の友人であるドミニク・ミラーと一緒に書いたこの曲には、純粋で病みつきになる楽しさがあるね。そしてメロディ・ガルドーの美しいヴォーカルとデュエット出来たことも嬉しいよ。この曲から私たちの笑顔を感じてもらえると嬉しいね」とコメントしている。
また、メロディ・ガルドーも「この困難な状況の中で、ミュージシャンにとっての唯一の希望の光は誰かとコラボレーションをすること。ジェン・ジスがこの曲を持ってきて、更にスティングとのデュエットだと知らされたときはとても驚いたわ。普段私がプレイしているジャンルとは違うものだったけど、何か新しいことに挑戦するのはとても好きだし、それが音楽の本質だと思うの」と語っている。
5月には、コロナ禍でプレイする場を失ったオーケストラのミュージシャンにSNSでレコーディングへの参加を呼び掛けたメロディ・ガルドー(6月8日MLCニュース参照)。その呼び掛けに応じたミュージシャンとリモートで共演したシングル「フロム・パリ・ウィズ・ラヴ」は6月にリリースされ、日本からはジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子が参加したことも話題となった。ニュー・アルバム『サンセット・イン・ザ・ブルー』にはロンドンのアビイ・ロード・スタジオで、コロナ対策後初のレコーディングとなったロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのセッションもフィーチャーされている。
10月23日にリリースされるこのアルバムでは、メロディ・ガルドーのルーツであるジャズやブラジル音楽が美しくオーケストレーションされており、大ヒット作である2ndアルバム『マイ・オンリー・スリル』で共演したプロデューサーのラリー・クライン(ジョニ・ミッチェル、ハービー・ハンコック)、編曲家/作曲家のヴィンス・メンドーザ(ビョーク、エルヴィス・コステロ)、エンジニア界のレジェンドであるアル・シュミット(フランク・シナトラ、ジョアン・ジルベルト、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー)と再びタッグを組んだ意欲作だ。また、日本盤にはボーナス・トラックとして、1967年にジャック・ブレルがリリースしたシャンソンの名曲「懐かしき恋人たちの歌」が収録される。
今作はこれまでの作品以上に彼女の創造性が培われ、進化したものになったとのこと。本日リリースされたスティングとの1曲に耳を傾けながら、アルバムの到着を楽しみに待とう。
2015年の『カレンシー・オブ・マン~出逢いの記憶~』以来、ライヴ盤の発表を挟んで実に5年振りの新曲リリースとなったメロディ・ガルドー。今後の展開にも期待がかかるところだ。
■シングル情報
メロディ・ガルドー & スティング 「リトル・サムシング」