全48タイトル中初CD化は27作! 70年代〜打ち込み前夜のソウル/R&Bのアルバムが一挙再発 ── その1。中にはサブスク未配信作もあり、これを逃すともう買えない!?

ユニバーサルミュージックジャパンより「スローバック・ソウル」と題し、ソウル/ファンクの70〜80年代の作品一挙48タイトルが、6月22日に発売になります。しかしこれポイントは、「ソウル/ファンク 定番・裏名盤・入手困難盤」というサブタイトルの方で──全48タイトル中〈日本初CD化〉〈世界初CD化〉の作品が、なんと合わせて27タイトルも含まれている! もはやデジタル主流の現在、しかも生産限定、おそらくこれを逃すとディスクではもう買えないのでは!?と思われます。また中にはサブスクリプション・サービスでは未配信のものも含まれているというから、買い逃すと次に聴けるのが一体いつになるか分からない配信を待つしか無くなってしまう……。ディスコ世代の貴兄・貴女、これを機会になつかしのあの曲・あの盤をまとめてお求めください!

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48作品をまとめて掲載するには量が多すぎるので、ふたつに分けました。この「その1」は、6月22日に発売になる48作品のうち〈世界初CD化〉〈日本初CD〉にしぼった27作。いずれも1982年に初めてCDが発売されて40年間、CD化が見送られ続けてきた・大人の事情でCD化できなかった作品ばかりということになります。だからといってつまらないわけではない──今回のサブタイトルで言うところの “裏名盤/入手困難盤” ということに。これを逃すとまた入手困難になってしまいますよ!

関連ニュース 2022.04.19・その2
70年代〜打ち込み前夜のソウル/R&Bのアルバムが一挙再発 ── その2。サブスク未配信作もあるし、これまでCD化されていたものでも盤になるのはたぶんもう最後!? 

〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

世界初CD化・6作品

エドウィン・スター『エドウィン・スター』

CD(2022/6/22)¥1,320

1977年作品。日本ではコーヒーのCMに使用された「ウォー」で知られるエドウィンの、【モータウン】離脱後ロンドンとロサンゼルスで録音、英国以外の地域における【20thセンチュリー】発・77年作品。「トリビュート・トゥ・ジャジー・ジェイ」でのサンプル使用を一例にBボーイに親しまれる「アイ・ジャスト・ワナ・ドゥ・マイ・シング」などを収録。

スモーク『スモーク』

CD(2022/6/22)¥1,320

1976年作品。ウェイン・ヘンダーソン(クルセイダーズ)のアット・ホーム・プロダクションズが手がけるカリフォルニアのファンク・グループ唯一作。レアグルーヴ人気の「ホワット・ゴーズ・アラウンド・カムズ・アラウンド」、2000年代以降サンプル使用されているスロウ「ユー・ニードゥント・ウォリー・ナウ」などを収録。

チャールズ・アーランド『パーセプションズ』

CD(2022/6/22)¥1,320

1978年作品。当時ブラス・コンストラクションのメンバーで、【サルソウル】のスカイ、ラファエル・キャメロンらを手かけた、ランディ・ミューラーのプロデュースを受けた、【マーキュリー】からの78年作。「レット・ザ・ミュージック・プレイ」が当時米英でスマッシュ・ヒット、「アイ・ライク・イット」とともに2000年代以降もブギー・クラシックとして人気を博す。

ロバータ・フラック『バスティン・ルース』

CD(2022/6/22)¥1,320

1981年作品。ロバータ・フラックが大半を担当、ダニー・ハサウェイ亡き後のデュエット・パートナーであるピーボ・ブライソンも参加した、同題映画のサウンドトラック。ルーサー・ヴァンドロスが【エピック】デビュー作でも自演した「ユー・ストップド・ラヴィング・ミー」、マーカス・ミラーによるブギーな「ラヴィン・ユー」などを収録。

ワン・ウェイ『シャイン・オン・ミー』

CD(2022/6/22)¥1,320

1983年作品。前身のアル・ハドソン&ソウル・パートナーズ期から80年代にかけデトロイトを代表するグループの83年作。ウェッサイ級に重心の低いタイトル曲、ソウルフルな「ディドゥント・ユー・ノウ・イット」、ミッドナイト・スターを彷彿させるエレクトロ・ファンク「レッツ・ゲット・トゥゲザー」など、ファンク/ブギー好きにたまらない充実度!

マーヴィン・ゲイ『ホワッツ・ゴーイング・オン: オリジナル・デトロイト・ミックス』

CD(2022/6/22)¥1,320

2001年発表の未発表音源を含むデラックス・エディション2CDに収録、ソウル愛好家のみならず多くの多くのリスナー間で話題となった、オリジナル音源(1971年5月6日にロサンゼルスにて最終マスタリング)以前に【モータウン】本拠地・デトロイトにてマスタリング作業を終えていた幻の音源を初・単独CD化。

日本初CD化・21作品

L.T.D.『ラヴ・トゥ・ザ・ワールド』

CD(2022/6/22)¥1,320

1976年作品。のちにソロで活躍するジェフリー・オズボーンが所属したグループの、70年代前半の【ブルーノート】諸作で知られるマイゼル・ブラザーズが手がけた3作目。ガラージ・クラシックとして有名なタイトル曲は近年、DJ KOCO aka ShimokitaやKonのリエディットが発表され、代表曲「ラウ・バラード」はK-CI&JoJoによるカヴァーでも知られる。

オブライアン『ドゥーイン・オーライト』

CD(2022/6/22)¥1,320

1982年作品。テレビ番組『ソウル・トレイン』のドン・コーネリアスのバックアップを受けた、オブライアンのデビュー作。シンセ・ファンク「ザ・ジゴロ」を筆頭にノリのいいダンサー群が出色な一方で、フォー・トップスの名曲「スティル・ウォーター」などスロウの歌唱も必聴。プロデュースはドン・コーネリアス、ロン・カーシーら。

オリヴァー・チータム『サタデイ・ナイト+1』

CD(2022/6/22)¥1,320

1983年作品。同郷・デトロイトの盟主であるワン・ウェイのアル・ハドソン、デイヴ・ロバーソン、ケヴィン・マッコード=A.D.K.にプロデュースを仰いだ[MCA]からのソロ2作目。80年代初頭のディスコ/ファンク界隈で頻発の「サタデイ・ナイト」題曲中、屈指のヒット「ゲット・ダウン・サタデイ・ナイト」を筆頭に、ワン・ウェイ・マナーのダンサー、スロウが展開。

オリジナルズ『ダウン・トゥ・ラヴ・タウン+1』

CD(2022/6/22)¥1,320

1977年作品。スウィート・ソウル名曲「ベイビー・アイム・フォー・リアル」で知られる男性ヴォーカル・グループの、「ダウン・トゥ・ラヴ・タウン」('76)クラブ・ヒットを受け、ダンス・クラシックを多く手がけたマイケル・サットンとフランク・ウィルソンが、「ダウン・トゥ・ラヴ・タウン」を再録しつつ近しい路線のダンサーを中心に編成したアルバム。

ギャップ・バンド『ギャップ・バンド・フォー+5』

CD(2022/6/22)¥1,320

1982年作品。ニュー・ジャック・スウィング以降、ヴォーカル・スタイルのフォロワーが続出したチャーリー・ウィルソンを擁するグループの、セルフ・レーベル【トータル・エクスペリエンス】を興して初、通算4作目。サンプリング使用の多い「アーリー・イン・ザ・モーニング」「アウトスタンディング」といった2大ヒットを軸に、ファンク、スロウともに充実も充実。

キンズマン・ダズ『キンズマン・ダズ』

CD(2022/6/22)¥1,320

1978年作品。ダズ・バンドの前身となるオハイオのバンドがフィリップ・ベイリー(E.W.&F.)にプロデュースを仰いだデビュー作。70年代後半から80年代初頭のディスコ/ファンク曲名に頻発する「サタデイ・ナイト』を冠したアルバム・オープナーから、E.W.&F.を彷彿させるホーンズやハーモニーとオハイオのファンク・マナーが交錯!
 

クール&ザ・ギャング『ライヴ・アット・ピージェイズ+1』

CD(2022/6/22)¥1,320

1971年作品。「ジャングル・ブギー」「サマー・マッドネス」などの代表曲誕生前夜の黎明期クール&ザ・ギャング、漆黒のグルーヴが展開される71年のライヴ盤。ナズを筆頭に数多の曲でサンプル使用された「N.T.」、ギャング・スターが使用で知られる「ドゥジィ」などを収録。

シスターズ・ラヴ『ウィズ・ラヴ』

CD(2022/6/22)¥1,320

2010年作品。カーティス・メイフィールド作「ギヴ・ミー・ユア・ラヴ」('73)で有名たらしめる女性グループの、【モータウン】傘下に残したシングル曲と未発表曲で構成された作品集。ウィリー・ハッチ、ハル・デイヴィスら【モータウン】精鋭陣が手がけてきた粒揃いの楽曲が並ぶ。

ズーム『サタデイ、サタデイ・ナイト』

CD(2022/6/22)¥1,320

1981年作品。ソウル界の名ドラマー、ジェイムス・ギャドソンがプロデュースした、ロサンゼルスのスタジオ・ミュージシャン・グループのデビュー作。70年代後半〜80年代初頭のファンク/ディスコ曲に頻発の「サタデイ・ナイト」を題に冠したヒット「サタデイ・サタデイ・ナイト」、メロウな「ラヴ・シーズンズ」などを収録。

デイヴィッド・ラフィン『ジ・アンリリースド・アルバム』

CD(2022/6/22)¥1,320

2004年作品。映画『サマー・オブ・ソウル』で黄色い声援を浴びるシーンが印象深い、64〜68年のテンプテーションズのリードシンガーによる、70年前後に録音も陽の目を見なかった『David』に11曲を加えた仕様。ファンク・ブラザーズがバックを務め、スモーキー・ロビンソン、ジョニー・ブリストル、そしてリック・ジェイムス最初期の仕事が確認できる超のつく充実作。

フォー・トップス『キーパー・オブ・ザ・キャッスル』

CD(2022/6/22)¥1,320

1972年作品。テンプテーションズとともに60年代【モータウン】を代表する男性ヴォーカル・グループが【ダンヒル/ABC】に移籍後初、西海岸録音の72年作。サンプル使用で今に受け継がれる「エイント・ノー・ウーマン」、マーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイング・オン」を彷彿させる「ホエン・トゥナイト・ミーツ・トゥモロー」などを収録。

フローターズ『フロート・イントゥ・ザ・フューチャー』

CD(2022/6/22)¥1,320

1979年作品。スウィート・ソウル名曲「フロート・オン」で知られる男性ヴォーカル・グループがユージン・マクダニエルズのプロデュースを仰いだ作品。DJ MUROのミックステープ収録で一躍知られた「スウィート・レイディ・セプテンバー」のようなメロウ・チューン、「レヴィテイション」をはじめとしたブギー・トラックなどを収録。

メイズ・フィーチャリング・フランキー・ビヴァリー『ライヴ・イン・ニューオリンズ』

CD(2022/6/22)¥1,320

1981年作品。ソウル・ミュージックの代表的フェス〈エッセンス・ミュージック・フェスティヴァル〉で長年大トリを務めたメイズを最初に聴くなら、ライヴ・バンドとしての真髄が詰まったこのアルバム! 「ジョイ&ペイン」「サザン・ガール」などの代表曲のライヴ・テイクを中心に、「ビフォー・アイ・レット・ゴー」など4曲はスタジオ録音。2枚組で価格:1,980円(税込)。

ラヴ・アンリミテッド『イン・ヒート』

CD(2022/6/22)¥1,320

1974年作品。バリー・ホワイトが手がけた女性ヴォーカル・グループの74年作。「ムーヴ・ミー・ノー・マウンテン」はディオンヌ・ワーウィック、チャカ・カーン、ソウルIIソウルらがカヴァー。バリー自身の代表曲「愛のテーマ」(インスト)のヴォーカル入りテイクはこちらに収録。

リック・ジェームス『ガーデン・オブ・ラヴ+2』

CD(2022/6/22)¥1,320

1980年作品。「ギヴ・イット・トゥ・ミー」「スーパー・フリーク」といったポップ・ファンクと破天荒なキャラで【モータウン】の一時代に足跡を残したリック・ジェームスが、ディスコの鬼才、リロイ・バージェスらパトリック・アダムス人脈と唯一手を組んだ奇跡のブギー・ファンク「ビッグ・タイム」などを収録。

ロイ・エアーズ・ユビキティ『ライフライン+1』

CD(2022/6/22)¥1,320

1977年作品。ヴィブラフォンの伊達男、ロイ・エアーズの諸作で最もクロスオーヴァー:ジャズ・ファンクとして、ダンス・クラシックとしてフロアで支持され続け、ア・トライヴ・コールド・クエストもサンプル使用の「ランニング・アウェイ」などを収録。共同プロデュースにエドウィン・バードソング、ウィリアム・アレン。

ロイ・エアーズ『フィーヴァー』

CD(2022/6/22)¥1,320

1979年作品。ユビキティ名義で一連の傑作を生んできたロイ・エアーズのソロ名義での79年作。カーラ・ヴォーンが共同プロデュース、フィリップ・ウーが参加。レアグルーヴ畑で人気のスマッシュヒット「ラヴ・ウィル・ブリング・アス・トゥゲザー」、ペギー・リーで知られるスタンダード曲をストリングの効いたダンサーに仕立てたタイトル曲などを収録。

ロイ・エアーズ『ラヴ・ファンタジー』

CD(2022/6/22)¥1,320

1980年作品。ロイ・エアーズが最もリリースの盛んだった80年に発表された3作のうちの1枚。共同プロデューサーはウィリアム・アレン。シルヴィア・ストリプリンが3曲でリード・ヴォーカル。コズミック・ブギー路線のタイトル曲や「ロック・ユー・ロール」、ロマンティックな「サイ」「ビリーヴ・イン・ユアセルフ」などを収録。

ロイ・エアーズ『フィーリング・グッド』

CD(2022/6/22)¥1,320

1982年作品。鉄琴の魔術師、ロイ・エアーズの【ポリドール】最終作。ジャミロクワイやマスターズ・アット・ワークがカヴァーした「アワ・タイム・イズ・カミング」、マッドリブがサンプル使用のメロな「ウー」、ブギーの「ターン・ミー・ルース」などを収録。

ローズ・ロイス『カー・ウォッシュ』

CD(2022/6/22)¥1,320

1976年作品。テンプテーションズなどを手がけたノーマン・ホイットフィールドが秘蔵っ子を大々的にデビューさせた映画サントラ。ディスコ定番となっているタイトル曲、メアリー・J.ブライジがカヴァーした「アイム・ゴーイング・ダウン」、テンプテーションズ調のスロウ「アイ・ワナ・ゲット・ネクスト・トゥ・ユー」など聴きどころ満載!

ロッキー・ロビンズ『ユー・アンド・ミー』

CD(2022/6/22)¥1,320

1980年作品。ミネアポリス出身のロッキーのセカンドはボビー・マーティンがプロデュース、ジェイムス・ギャドソン、ラリー・グラハムらが脇を支える。リオン・ウェア&ゼイン・グレイによる「ポイント・オブ・ビュー」、洗練された歌唱にストリングで盛り上げを添えるダンサー「ハング・タフ」「ガール・アイム・ゴナ・ゲット・ヤ」などを収録。
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