エリオット・スミス＋スリーター・キニー＝クワージ──ポップでノイジーな10年振りの10作め『ブレイキング・ザ・ボールズ・オブ・ヒストリー』をサブ・ポップよりリリース

●クワージ（Quasi）（サム・クームズとジャネット・ワイス：Sam Coomes＆Janet Weiss）はサブ・ポップ（Sub Pop）より、ニュー・アルバム『Breaking the Balls of History』を2023年2月にワールド・ワイドでリリースする。全12曲が収録されるこのアルバムは、2人とジョン・グッドマンソン（John Goodmanson：スリーター・キニー［Sleater-Kinney］、ビキニ・キル［Bikini Kill］、アンワウンド［Unwound］、トゥリーピープル［Treepeople］、チーム・ドレッシュ［Team Dresch］）がシアトルのスタジオ、ロブ・ラング（Rob Lang）で制作。グッドマンソンがエンジニアとミックスを担当し、サード・マン・マスタリング（Third Man Mastering）でビル・スキッベ（Bill Skibbe）がマスタリングした作品だ。『Breaking the Balls of History』は、前作から10年振りに発売される10枚目のアルバムだが、この10枚のアルバムは、彼らが一緒にプレイてきた30年の歴史と重なる。二人はパシフィック・ノースウエストのアイコンとなり、クワージは常に不動の地位を築いてきたのだ。しかし、2019年8月、ジャネットは交通事故により両足と鎖骨を骨折。その後のロックダウンもあり、彼らは2013年のアルバム『Mole City』が最後のレコードになるかもしれない、と考えていた。活動を続けることが出来なくなった二人は、あるアイデアを思いつく。それは、「まるでツアー中のように振る舞い、毎日一緒にプレイする」というものだった。彼らは練習スペースに籠り、異質な世界の困惑と不条理を歌に注ぎ込んだ。ジャネットは回復し、アスリート並みのスタミナを得るに至った。このセッションの驚くべき結果が、ニュー・アルバム『Breaking the Balls of History』である。

●クワージはエリオット・スミス（Elliott Smith）と共にバンド、ヒートマイザー（Heatmiser）で活動したサム・クームズと、元スリーター・キニー（Sleater-Kinney）のジャネット・ワイスによる米ポートランドのインディ・ロック・バンドだ。1993年、活動をスタート。同年、セルフ・タイトルのアルバムを自主リリースし、1997年にセカンド・アルバム『R&B Transmogrification』をUPよりリリース。その後、UP／ドミノ（Domino）より2枚のアルバム（『Featuring "Birds"』『Field Studies』）、タッチ＆ゴー（Touch & Go）／ドミノより3枚のアルバム（『The Sword of God』『Hot Shit!』『When the Going Gets Dark』）、キル・ロック・スターズ（Kill Rock Stars）／ドミノより2枚のアルバム（『American Gong』『Mole City』）をリリースしている。

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