【特別企画・来日直前スティーヴ・ルカサー・インタヴュー】

「二度とやらないからな。たった一度! たった一度だけだ! この日本での公演。大阪で二夜、東京で四夜、横浜で一夜だ」

スティーヴ・ルカサーが新プロジェクト、ブーンズ・ファームで間も無く来日。

スティーヴ・ルカサーがTOTOに参加する遥か以前、ティーンエイジャーの頃から知り合いだったというマイケル・ランドウとタッグを組み、突如新プロジェクト、ブーンズ・ファームを発足させた。TOTOに在籍した時期もあるドラマーのキース・カーロック、共通の友人であるキーボード奏者のジェフ・バブコ、そしてベースにティム・ルフェーヴルという超強力な布陣で、2026年1月に来日。ビルボードライブ大阪・東京・横浜で、「日本限定」のスペシャル・ライヴを行なう。

2026年1月28日発売予定のムック『AOR AGE Vol.37』では、このブーンズ・ファームについて、スティーヴ・ルカサーの最新インタヴューを掲載する予定。そこから特別に、スティーヴの発言を抜粋してお届けしよう。


インタヴュー◉中田利樹 通訳◉マイケル・ディスタシオ
協力◉ビルボードライブ
●スペシャル・バンド結成のいきさつについて
「マイク・ランドウと俺が一緒に食事に行ってさ、話してるうちに『やるなら誰とやる?』って話になったんだ。キース・カーロックを誘わなきゃな、ってね。結局、マイクが長年一緒に演奏してきた連中と、俺が愛してやまない仲間たち、一緒に演奏するのが大好きな友達になったんだ。解るだろ? TOTOの曲はやらない。今年いっぱいはこのスタイルでやる」

●ライヴの方向性
「これは単発のジャム・バンドだ。楽しむためだけの。曲の終わり方を確認するだけの短いリハーサルを一度やるだけ。あとは即興だ。サイケデリック・フュージョン・ロック、ジャズ/ファンク実験音楽……何て言ったらいいか解らない。マイクとオレが1、2曲歌うかも。もちろんジミ(・ヘンドリックス)へのオマージュも少しやるよ。彼の人生はオレたちにとって大きな存在だったからね。とにかく楽しむんだ。大人たちが子供みたいに騒ぐ姿が見られるよ。そこにいる人たちはきっと解るはずさ。彼らが求めてるのはそういうものなんだ。インスピレーションに溢れた男たちの演奏──グレイトフル・デッドみたいなハイ・エナジーな感じさ──例えがまずいかもな──オレ、年取ったよ。『黙れ!』って言ってくれよ(笑)!」
「世界中から(ショウを観に)飛んでくるんだ。二度とやらないからな。たった一度! たった一度だけだ! この日本での公演。大阪で二夜、東京で四夜、横浜で一夜だ」

●マイケル・ランドウとの共演について
「良い知らせがあるよ……『シュレッド(速弾き)祭り』にはならないってことだ。みんなが演奏してほしい、と思っているようなことをやるつもりさ。オレたちがシュレッドしても意味がない。むしろ子供の頃に戻って、どこへでも行けるようにするんだ」
「キース・カーロックは突然どこからともなくグルーヴを生み出すことで有名だ。リハーサルはしない。曲の頭と終わり方を決めるだけ。ミスは許される。オレたちは人間だ。これは本当にマイキーとオレが一緒に演奏する話だ。一緒に演奏したことはないが、一緒に育った。人々はいつもオレたちの名前を同じ文で使う。オレたちが生涯の友人だって知ってるから『なんでこいつら一緒に演奏しないんだ?』って言うんだ。さあ、今まさにそれが実現してる!」
「レコードにすら収められないような面白いことをやるつもりだ。自己満足すぎるからな。あまりに “型破り” だから。何をするかも全く決まっていない。それが最高なんだ。曲の断片はあるけど、誰かがどこかに飛び出したら、全員でついていく。ガレージ・バンドで若造だった頃のように、手を血だらけになるまで演奏した、あのジャム・バンドの真髄を体現するんだ」

AOR AGE Vol.37 巻頭特集:スティーヴィー・ワンダー『キー・オブ・ライフ』

2,200円
巻頭特集は満を持してのスティーヴィー・ワンダー、傑作『キー・オブ・ライフ』の魅力を徹底研究!

第一特集はスティーヴィー・ワンダー! 2026年で発売50周年を迎える2枚組大作『キー・オブ・ライフ』を中心に、1970年代以降のジャンルを越境した個性的な作品群を、本誌ならではの視点で特集。ゆかりのアーティストや識者への取材を通して、スティーヴィーの魅力を深掘りします。他に、マイケル・ランドウと共に来日するスティーヴ・ルカサーの最新インタビューも掲載。次号もAORファンを唸らせる濃厚な内容でお届けします。
〈以下、公式インフォメーションより〉


Boone's Farm

featuring Steve Lukather, Michael Landau, Keith Carlock, Jeff Babko, Tim Lefebvre

ルカサー、ランドウ、カーロック、バブコ、ルフェーヴル──世界最高峰のプレイヤーたちが日本だけのために集結。夢のスーパー・グループ〈Boone's Farm〉がビルボードライブに登場!

※10/24 追加公演除法更新
ルカサー、ランドウ、カーロック、バブコ、ルフェーヴル──世界最高峰のプレイヤーたちが日本だけのために集結。夢のスーパー・グループ〈Boone's Farm〉追加来日公演開催決定!
世界を代表するミュージシャン、スティーヴ・ルカサー、マイケル・ランドウ、キース・カーロック、ジェフ・バブコ、ティム・ルフェーヴルが Billboard Live に集結し、スペシャルな限定公演を開催! 本公演は、映像収録・録音は一切行なわれず、体験できるのは、この場に立ち会う観客だけである。

彼ら5人は、これまで半世紀にわたり1万枚を超えるアルバムに参加し、累計数億枚のセールスを記録。音楽史を築いてきたプレイヤーたちが、一夜限りの奇跡を響かせることとなる。

〈Boone’s Farm〉は、ルカサーとランドウによるプロジェクト。12歳からの親友である二人が数十年ぶりにタッグを組み、世界最高峰の仲間たちと共に「音を楽しむ」ためだけに立ち上げられた。

ルカサーはTOTOやリンゴ・スターをはじめ数々の名盤に名を刻み、ランドウはジョニ・ミッチェル、ジェイムス・テイラー、ピンク・フロイドとの歴史的共演を重ねてきた。ドラムにはスティーリー・ダン、スティング、ジョン・メイヤーのバンドで名を馳せるキース・カーロック。ロサンゼルスを代表するセッション・キーボーディストであり、二人の旧友でもあるジェフ・バブコ。そしてデヴィッド・ボウイの遺作『★(Blackstar)』に参加したティム・ルフェーヴルが加わる。

5人による共演は今回が初となるが、その音楽的交差は数知れない。ランドウとバブコはスティーヴ・ガッド・バンドのメンバーであり、ルフェーヴルとカーロックはTOTO『TOTO XIV〜聖剣の絆〜』に参加。長いキャリアの中で繰り返し結びついてきた縁が、遂にこの夜ひとつの形となるのだ。

ソロ、セッション、ツアー、プロデュース──音楽のあらゆる現場で輝きを放ってきた5人の集結は、音楽芸術の極致を示すステージとなる。この奇跡の来日公演は、日本のBillboard Liveでのみ開催。世界中の音楽ファンが羨むであろう奇跡の瞬間をお見逃しなく。

─────────────

【公演概要】

Boone's Farm

featuring Steve Lukather, Michael Landau, Keith Carlock, Jeff Babko, Tim Lefebvre



●メンバー:Steve Lukather(Gt, Vo)、Michael Landau(Gt)、Keith Carlock(Dr)、Jeff Babko(Key)、Tim Lefebvre(Ba)

■大阪
・会場:ビルボードライブ大阪(1日2回公演・2DAYS)
・日程:2026年1月12日(月・祝)、13日(火)
・時間
2026/1/12(月・祝)
1stステージ 開場15:00 開演16:00/2ndステージ 開場18:00 開演19:00
2026/1/13(火)
1stステージ 開場16:30 開演17:30/2ndステージ 開場19:30 開演20:30
・公演に関するお問い合わせ
ビルボードライブ大阪: 06-6342-7722
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目2番22号 ハービスPLAZA ENT B2
公演公式ページ

■東京
・会場:ビルボードライブ東京(1日2回公演・3+1DAYS)
・日程:2026年1月15日(木)、16日(金)、17日(土)、18日(日)
・時間
2026/1/15(木)、16(金)
1stステージ 開場16:30 開演17:30/2ndステージ 開場19:30 開演20:30
2026/1/17(土)、18日(日)
1stステージ 開場15:00 開演16:00/2ndステージ 開場18:00 開演19:00
・公演に関するお問い合わせ
ビルボードライブ東京:03-3405-1133
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番4号 東京ミッドタウン ガーデンテラス4F
公演公式ページ

■横浜
・会場:ビルボードライブ横浜(1日2回公演)
・日程:2026年1月20日(火)
・時間:1stステージ 開場16:30 開演17:30/2ndステージ 開場19:30 開演20:30
・公演に関するお問い合わせ
ビルボードライブ横浜:0570-05-6565
〒231-0003 神奈川県横浜市中区北仲通5丁目57番地2 KITANAKA BRICK&WHITE 1F
公演公式ページ

 

●チケット情報 ※飲食代金別
【大阪】
BOXシート ¥32,900-(ペア販売)
S指定席 ¥15,900-
R指定席 ¥14,800-
カジュアルシート ¥14,300-(1ドリンク付)

【東京】
DXシートDuo ¥34,000-(ペア販売)
Duoシート ¥32,900-(ペア販売)
DXシートカウンター¥17,000-
S指定席 ¥15,900-
R指定席 ¥14,800-
カジュアルシート ¥14,300-(1ドリンク付)

【横浜】
DXシートカウンター ¥15,900-
S指定席 ¥15,900-
R指定席 ¥14,800-
カジュアルセンターシート ¥15,400-(1ドリンク付)
カジュアルサイドシート ¥14,300-(1ドリンク付)

●追加公演発売日
2025/10/26(日)正午12:00=Club BBL会員・法人会員先行(ビルボードライブ)
2025/11/2(日)正午12:00=ゲストメンバー・一般発売(ビルボードライブ/e+/ローソン)

*チケットはビルボードライブ公式HPおよびプレイガイド(e+・ぴあ)にてご購入いただけます。

*ビルボードライブ公式HPでチケットをご購入いただく際にはHH cross IDへの登録(無料)が必要となります。
*HH cross IDとは阪急阪神ホールディングスグループが提供する様々なサービスを、ひとつのIDでご利用いただくためのIDです(参照)。


ビルボードライブWEBサイト

商品情報
Steve Lukather
『Bridges』


Amazon(2023/6/16)輸入盤CD

商品情報
スティーヴ・ルカサー
『I Found The Sun Again』


Amazon Music(2020/2/26)

商品情報
TOTO
『40トリップス・アラウンド・ザ・サン〜グレイテスト・ヒッツ』


Amazon(2018/2/7)¥2,430[CD]

商品情報
TOTO
『All in - the CDs』

Amazon(2019/5/24)¥6,899[13CDs]

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