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今年の「ミュージシャンの殿堂」入りメンバーが決定。プレゼンターやゲスト・ミュージシャンとしても豪華な面々が集結
今年殿堂入りを果たしたのはダン・ハフ、ドリー・パートン(併せてインダストリー・アイコン賞も受賞)、ジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズ、ジョン・ボイラン(併せてプロデューサー賞も受賞)、キース・アーバン、リーランド・スクラー、マイケル・マクドナルド、そして故ニッキー・ホプキンスという面々です。
当日はまず、フィッシャー舞台芸術センターのブラッド・ペイズリー・ボールルームで非公開のメダル授与式が行なわれ、ミュージシャンの殿堂&博物館の共同創設者兼CEOであるリンダ・チェンバースが、来賓や2016年に殿堂入りを果たしたリッキー・スキャッグスとドン・フェルダーの協力を得て、殿堂入りしたメンバーたちにメダルと特注のジャケットを贈呈しました。その後、俳優兼ミュージシャンのサム・パラディオ監修による、受賞者を祝うためのオールスター・コンサートが開催されました。
まずはドゥイージル・ザッパが登場し、ジョージ・サラグッド&ザ・デストロイヤーズ(サラグッド、ジェフ・サイモン、ビル・ブラウ、ジム・スーラー、バディ・リーチの合計5人全員が殿堂入り対象)を紹介してその栄誉を称え、「Move It On Over」で共演し、バンドは続いて「Who Do You Love」と「Bad to the Bone」を披露しました。殿堂入りに際してサラグッドはオーディエンスに向かって「我々全員、謹んで感謝を捧げたいと思います」と語りました。
ジェイムズ・テイラー、キャロル・キング、ライル・ラヴェットといったアーティストとの仕事で名高いベーシストのスクラーを紹介したのは、プロデューサー兼音楽エグゼクティヴのトニー・ブラウンでした。ウェンディ・モートンが「Running on Empty」を力強く歌い上げ、「How Sweet It Is」を歓喜に満ちたヴァージョンで披露したガース・ブルックスは、この夜栄誉を受けた全てのミュージシャンたちに対し、「あなた方は僕らみんなが邁進する道の行く手を明るく照らしてくれる存在です」と語りかけました。
プロデューサー兼ミュージシャンとして数々のアルバム(今回共に殿堂入りを果たしたアーバンとの25年にわたるコラボレーションも含めて)に携わり、マイケル・ジャクソンからケニー・ロジャース、テイラー・スウィフトまで、幅広いアーティストのアルバムで卓越したギターテクニックを披露してきたギタリスト、ダン・ハフを称えるために登場したのは、同じくスタジオ・ミュージシャンとして華々しい経歴を持つTOTOのスティーヴ・ルカサーでした。ハフは映画『タイタニック』のサウンドトラックに収録されたセリーヌ・ディオンの大ヒット曲「My Heart Will Go On」にも参加しており、クリスチャン・ロック・バンド、ホワイト・ハートのメンバーとしても活動していた時期があります。
この夜は殿堂入りを祝ってウェンディ・モートンが「My Heart Will Go On」を披露し、ハフは聴衆に「僕はいまだに(この殿堂入りを)全然実感できていなくて。ありきたりな言い方になっちゃうけど、こんな錚々たる面々と一緒に殿堂入りが果たせるなんて、それだけでもう、僕にとっては驚嘆ものです」と語りました。
ザ・フー、ザ・ビートルズ、ザ・キンクス、ザ・ローリング・ストーンズなどのアルバムで活躍したピアニスト、故ニッキー・ホプキンスの紹介役を務めたのはピーター・フランプトンでした。フランプトンがホプキンスを「ピアニストの中のピアニスト」と称賛すると、ホプキンスへの敬意を表して会場には「Sympathy For The Devil」「Revolution」「Angie」が流れ、続いてヴィンス・ギルがジョー・コッカーの「You Are So Beautiful」を情感豊かに歌い上げました。ホプキンスの妻モイラが夫に代わって登壇し、この栄誉を受け取りました。
「今回、ミュージシャンの殿堂入りが叶ったことを大変光栄に思っています」とパートンは語りました。「私にとって、何よりも大切なのはソングライティングですが、頭の中で歌詞を練り上げ、最終的に紙に書き起こすということを始めてから、私はごく早い段階で、これから曲を書き続けて行くなら、曲に命を吹き込むために、楽器をきちんと演奏できるようになる必要があると気づいたのです。それがなければ、私が頭の中で思い描いていた通りの形で、その曲を人々に届けることができないと思い当たったのです……私は楽器を演奏することを通して、自分の思いを伝えることの重要性を理解していたと思います。自分のレコードをどんな音にしたいかを具体的に伝える術を体得できたのも、楽器を演奏できるようになっていたからこそです」
このコメントに続いて、ギタリストでありシンガー・ソングライターのスティーヴ・ウォリナーが、「I Will Always Love You」「Jolene」「Coat of Many Colors」「9 to 5」といったパートンのヒット曲を織り込んだメドレーを披露しました。
ヴィンス・ギルとリッキー・スキャッグスは揃ってキース・アーバンのプレゼンターとして登壇し、アーバンは自身の「Long Hot Summer」「When Summer Comes Around」「Who Wouldn’t Wanna Be Me」を立て続けに披露しました。
「正直言って、とても現実とは思えないんだけど」とアーバンは今回の殿堂入りについて言及しました。そして共に殿堂入りする仲間たちに向け、「まさか自分みたいな人間があなたたちと一緒に殿堂入りできるなんて、あまりに光栄で、ちょっとイカレてるって感じだよ」と笑いを誘いました。中でもダン・ハフに対しては、「僕はダンのおかげでミュージシャンとして向上し、本当に大きく成長することができたと思っています。一緒に仕事を始めた頃の僕は、無精髭生やして、色んな意味でとにかく雑でテキトーで、全部雰囲気任せのノリ任せで、よし終わり、次の曲行こうぜ、という感じでした。でも、(緻密な仕事で知られる)マット・ラングの世界で育ったダンは、何て言うか……『今のソロ、あと464回プレイしてみて』って感じで。そういう学びの過程を経て、僕らそれぞれのレコード作りに対するアプローチの間を取る形で、最終的に僕らのやり方が生まれたのです。そしてあれから25年を経た今、僕らが相変わらず一緒にレコードを作っていること、そして二人で制作した新しいアルバム(アーバンが6月12日にリリース予定の新作ヨットロック・アルバム『Flow State』)がもうじき世に出ることを、僕は本当に光栄に思っていいます」
ギルはこの夜、マイケル・マクドナルドに対するプレゼンターとしても再登場し、彼を「恐らく業界で最も特定しやすい声の持ち主」と紹介しました。
呼び込まれたマクドナルドはキーボードの前に座り、「What a Fool Believes」と「I Keep Forgettin'」を力強く演奏し、続いて他の受賞者やプレゼンターたちと共に、「Takin' It To The Streets」をオールスターで披露して、賑やかに式典を締めくくりました。
なお、この夜の登壇者の多くがスピーチの中で、今回の式典の制作に深く関わっていたプロデューサーであり、ミュージシャン仲間でもあるクリフ・ダウンズに哀悼の意を表しました。ダウンズは癌との闘病の末、4月24日にこの世を去りました。
ミュージック・ライフ・アーカイヴ選集 1970-1974
監修:小野島 大
BOOK・2024.12.06
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