ウィルコ・ジョンソン、6月15日発売の新作アルバム『ブロウ・ユア・マインド』を試聴しながらできるソリティアを公開

完全にガンを克服(というよりガンが消えた?)ウィルコ・ジョンソン、2014年にはザ・フーのロジャー・ダルトリーとの共演作をリリースして健在ぶりを聴かせてくれました。その彼がついにソロ新作を完成させたようです。楽しみです。
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〈以下、メイカー・インフォメーション〉

ドクター・フィールグッドの伝説的なギタリストだったウィルコ・ジョンソン。彼のオリジナルの新曲を収録したアルバムとしては、1988年に発売された『バーブド・ワイアー・ブルース』以来、30年ぶりとなる新作『ブロウ・ユア・マインド』がチェス・レコーズ/ユニバーサルミュージックより6月15日に発売される。この発売を記念して、アルバムを試聴しながら昔懐かしの「ソリティア」ができるページが公開された。

http://www.wilkojohnsonblowyourmind.com/

このページでは『ブロウ・ユア・マインド・ソリティア』と題されたページでは、トランプのカードは全てウィルコ・ジョンソンや今回アルバムでプレイしたメンバーの写真が使用され、誰でも簡単にプレイすることが可能。オプションから自分の記録も付けられるので、久しぶりにソリティアに挑戦するのはどうだろうか。

またアルバムからは先行シングル「マリファナ」に続き、「ザッツ・ザ・ウェイ・アイ・ラヴ・ユー」もダウンロードが開始となっている。こちらはSpotifyなどでもストリーミング中となっている。

新作『ブロウ・ユア・マインド』は、ウィルコのバックを務めてきたノーマン・ワット・ロイ(ベース)とディラン・ハウ(ドラムズ)が参加。プロデュースは『ゴーイング・バック・ホーム』に続いてデイヴ・エリンガが担当。収録曲のテーマとなっているのは、過去5年間に経験した試練の日々で、「マリファナ」や「テイク・イット・イージー」といった曲は、彼が受けた末期癌の告知のことを直接採り上げている。これらの楽曲についてはウィルコはこうコメントしている。「こういう歌を録音するつもりは実のところなかったし、自分がスタジオにまた入ることがあるのかどうかさえわからなかった。曲のひとつは、あの時期を振り返ったものになっている。夜、家の中で座り込んで、死が迫ってきていることを感じている……という内容でね。その曲も録音したし、アルバムに入る予定。実はかなり元気のいい曲でもあるんだ!」。

ウィルコ・ジョンソン『ブロウ・ユア・マインド』
Wilko Johnson “Blow Your Mind”

発売日:2018年6月15日
価格:2,500円+税
品番:UICY-15741
日本盤CD:解説/歌詞・対訳付、SHM-CD仕様

CD予約はこちら

iTunes予約受付中&収録楽曲「マリファナ」先行配信中

Spotify「マリファナ」先行ストリーミング中

Spotify「ザッツ・ザ・ウェイ・アイ・ラヴ・ユー


<収録曲>
01. ビューティ / Beauty
02. ブロウ・ユア・マインド / Blow Your Mind
03. マリファナ / Marijuana
04. テル・ミー・ワン・モア・シング / Tell Me One More Thing
05. ザッツ・ザ・ウェイ・アイ・ラヴ・ユー / That’s The Way I Love You
06. ロウ・ダウン / Low Down
07. テイク・イット・イージー / Take It Easy
08. アイ・ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ドゥ / I Love The Way You DO
09. イット・ドント・ハフ・トゥ・ギヴ・ユー・ザ・ブルース / It Doesn’t Have To Give You The Blues
10. ラメント / Lament
11. セイ・グッドバイ / Say Goodbye
12. スラミング / Slamiming


■ウィルコ・ジョンソン プロフィール

1947年にキャンヴェイ・アイランドで生まれたウィルコ・ジョンソンは、ニューカッスル大学で英文学を専攻。教師になる夢を抱いていたが、やがてロックンロールに目覚める。エセックス州サウスエンドの楽器店でフェンダー・テレキャスターを買ったことをきっかけに彼は音楽にのめり込み、ドクター・フィールグッドではヴォーカルのリー・ブリローのバックでしかめ面を浮かべながら猛烈なリズム・ギターを演奏。'70年代中期、彼がイギリスの無数のステージでダック・ウォークを披露していたころ、フィールグッドはパブ・ロック・ムーヴメントの代表格として活躍中だった。その元気一杯の気取らないロックンロールは、仰々しいプログレッシヴ・ロックに対する爽やかな解毒剤となっていた。ウィルコの演奏は、当時のパブ・ロック・バンドだけでなく、その後のパンク・ロック・バンドにも影響を与えた(たとえばザ・クラッシュのジョー・ストラマーは、ウィルコのステージを観てテレキャスターを買い込んでいる)。ドクター・フィールグッドで4枚のヒット・アルバムを作り上げたあと、ウィルコはバンドを脱退。その後はウィルコ・ジョンソン・バンドやソリッド・センダーズで活動したあと、1980年にはイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズに加入している。

80年代~90年代~2000年代を通して、彼はイギリス、ヨーロッパ、日本でライヴ活動を続けた。また数々の賞を受賞したジュリアン・テンプルのドキュメンタリー映画『Oil City Confidential』(2009年)をきっかけに、ウィルコの非凡な才能は改めて脚光を集めることになった。

そして2010年にはまたもや転機が訪れる。大人気のテレビドラマ・シリーズ『Game of Thrones』への出演を依頼されたのである。ここで彼は口のきけない死刑執行人イリーン・ペインを演じ、2011~2012年に放送された4つのエピソードに登場した。

2014年にはロジャー・ダルトリーとの共演アルバム『Going Back Home』が大ヒットとなり、全英アルバム・チャートでは最高3位を記録。このアルバムが制作された理由のひとつは、ふたりがジョニー・キッド&ザ・パイレーツのファンだったことにあった。しかし理由はそれだけではない。この時点ではウィルコの余命があとわずかだと思われていたため、ふたりは「やるなら急いでやらなければ」と考えたのである。

2015年、ウィルコとジュリアン・テンプルは再び手を組み、ドキュメンタリー『The Ecstasy Of Wilko Johnson』を制作する。これは、末期癌と診断されたウィルコが予想外の回復を遂げるまでの経過を記録した作品だった。この映画はかなりのヒット作となり、映画館での上映やBBCチャンネル4での放映でたくさんの観客を魅了した。2016年には「Kermode」賞も受賞している。

また同じ2016年の春には、ウィルコの新たな回想録『Don’t You Leave Me Here』もリトル・ブラウン社から刊行された。

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