ドクター・フィールグッドのオリジナル・ギタリスト、ウィルコ・ジョンソンが75歳で死去

英ロック・バンド、ドクター・フィールグッド(Dr. Feelgood)のオリジナル・ギタリスト/シンガー/ソングライターのウィルコ・ジョンソン(Wilko Johnson)が11月21日、75歳で死去しました。

ジョンソンのSNSで訃報が発表されており、次のように綴られています。
「これは我々が決して望まなかった発表ですが、ウィルコ・ジョンソンが11月21日、自宅にて亡くなったことをお知らせいたします。非常に辛い時期ですので、ご家族のプライヴァシーを尊重いただければ幸いです」
ジョンソンは、1947年に英エセックス州のキャンヴェイ・アイランドで生まれ、1971年にドクター・フィールグッドを共同創設しました。バンドは70年代初頭からパブ・ロック・シーンを牽引し、パンク・ロック・ムーヴメントの火付け役となり、ジョンソンは、ギターピックを使わない独特なチョッピング奏法で知られていました。

ジョンソンは、バンドが1975年~1977年にリリースした4枚のスタジオ・アルバムに参加し、1976年のライヴ・アルバム『Stupidity』(邦題『殺人病棟』)はUKチャートの第1位を記録しましたが、1977年に脱退。1980年にイアン・デューリー率いるザ・ブロックヘッズに加入し、1980年のアルバム『Laughter』に参加しました。

その後、1984年にザ・ウィルコ・ジョンソン・バンドを結成し、UK、ヨーロッパ、日本でも公演を行ない、2018年までアルバムをリリースしていました。

また、ジュリアン・テンプル監督のドキュメンタリー映画『Oil City Confidential:Dr. Feelgood』(2009年)に出演し、これを機に2010年には米TVシリーズ『Game Of Thrones』に出演、俳優としても活躍していました。

ジョンソンは2013年、末期の膵臓ガンと診断され、フェアウェル・ツアーを発表しましたが、翌年には手術後にガンが消えたことを宣言し、2014年にロジャー・ダルトリーとのコラボ・アルバム『Going Back Home』をリリース、同作はUKチャートで第3位を記録しました。

ジョンソンの訃報を受け、ダルトリーは次のようにコメントしています。
「ウィルコは、何よりも詩人になりたかった。僕は彼と知り合い、友人になれて幸運だった。彼の音楽は生き続けるが、今回は最後の時から逃げることが出来なかった。妥協のないキャンヴェイの吟遊詩人、マッド・カリューよ、おやすみなさい」

その他にも、ジミー・ペイジ、ビリー・ブラッグ、ストラングラーズらが追悼コメントを発表しています。

loudwire.com
Dr. Feelgood Guitarist Wilko Johnson Dead at 75


安らかなる眠りをお祈りいたします。

商品詳細
ドクター・フィールグッド
『ダウン・バイ・ザ・ジェティー』


CD(2014/1/29)¥1,322
商品詳細
ウィルコ・ジョンソン 
『ブロウ・ユア・マインド』


CD(2018/6/15)¥2,381
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

パブ・ロックのすべて

1,980円
ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984

ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984

3,850円
CROSSBEAT Presents from PUNK to POST-PUNK

CROSSBEAT Presents from PUNK to POST-PUNK

1,980円

ディスク・ガイド・シリーズ #024 パンク UKエディション

2,200円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ