デレク&ザ・ドミノスのキーボーディスト、ボビー・ウィットロックが77歳で死去

ボビー・ウィットロック『Bobby Whitlock』(Dunhill:1972)
デレク&ザ・ドミノス(Derek & The Dominos)の創設メンバー/キーボーディストで、シンガー/ソングライターでもあったボビー・ウィットロック(Bobby Whitlock)が8月10日、短い闘病生活の末、テキサス州の自宅にて77歳で死去しました。

彼のマネージャーが訃報を伝えており、ウィットロックはガンを患っていたそうです。
1948年にテネシー州メンフィスで生まれたウィットロックは、10代の頃にハモンドオルガンを習得した後、地元のスタックス・レコードと契約し、ブッカー・T&ザ・MG’sや、サム&デイヴ、アルバート・キング、ステイプル・シンガーズなどのレコーディングに参加していました。

その後、1968年にデラニー&ボニー&フレンズに加入したウィットロックは、バンドが1969年に発表した2枚のアルバム『Home』『Accept No Substitutes』に参加し、翌1970年には、同バンドとエリック・クラプトンとのツアー音源を収録したライヴ・アルバム『On Tour with Eric Clapton』や、クラプトンの初ソロ・アルバム『Eric Clapton』、ジョージ・ハリスンの名盤『All Things Must Pass』にも参加しました。

また1970年には、上記ハリスンのアルバム・セッションに参加したエリック・クラプトン、カール・レイドル、ジム・ゴードンとデレク&ザ・ドミノスを結成し、彼らが同年リリースしたデビュー・アルバム『Layla And Other Assorted Love Songs』(邦題『いとしのレイラ』)には、ウィットロックが作詞作曲/共作した「Tell the Truth」「Bell Bottom Blues」「Why Does Love Got to Be So Sad?」を含む7曲がフィーチャーされていました。

その後、デレク&ザ・ドミノスが1971年に解散し、ウィットロックは70年代に4枚のソロ・アルバムをリリースしたほか、クラプトン、ドクター・ジョン、ローリング・ストーンズらのアルバムにも参加していましたが、1999年に5枚目のソロ・アルバム『It’s About Time』をリリースするまで音楽活動から遠ざかり、復帰後は妻のココ・カーメルとレコーディングと演奏を行ない、2006年以降は転居先のテキサス州オースティンを拠点とする他のミュージシャンらと活動していました。

なお、2010年には、音楽歴史家のマーク・ロバーティが執筆したウィットロックの回顧録『A Rock ‘n’ Roll Autobiography』が出版され、エリック・クラプトンが前書きを担当していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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