デュラン・デュランやロキシー・ミュージックのコスチュームを手がけたデザイナー、アントニー・プライスが80歳で死去
デュラン・デュランやロキシー・ミュージックのコスチュームを手がけたファッション・デザイナーのアントニー・プライス(Antony Price)が、12月17日、80歳で死去しました。先月新たなプロジェクトでのファッション・ショーに姿を見せたのが、彼にとって最後の公の場での姿となりました。
アントニー・プライスはイングランドのヨークシャー州キースリー出身、1945年生まれ。ロンドンの王立芸術大学ファッション学部で服飾を学びました。1968年、時代はまさにスウィンギング・ロンドン。卒業後すぐに若者御用達のショップにデザイナーとして勤め始め、最先端で時代を彩っていきます。いくつかのショップを渡り歩きながら、1979年に自らのブランドを立ち上げ、ショップも開店。
活動のごく初期から音楽界からも注目されており、1969年にはローリング・ストーンズの「ギミー・シェルター・ツアー」でサイドがボタン留めされたタイトなパンツをミック・ジャガーが着用。ロキシー・ミュージックは1972年のデビュー・アルバムから『アヴァロン』までの8作で衣装をけがけ、スリーヴのコンセプト/カヴァー・デザインにも大きく関わっています。ブライアン・フェリーはプライスを「熟練の職人」として、「私がこれまで出会った中で最も才能に恵まれた人物の一人」と評しています。
彼らの次に大きく関わったのはデュラン・デュランでした。セカンド・アルバム『リオ』におけるタイトル・トラックのミュージック・ビデオでメンバーが身につけているカラフルなシルクのスーツもプライスの手によるもの。
活動のごく初期から音楽界からも注目されており、1969年にはローリング・ストーンズの「ギミー・シェルター・ツアー」でサイドがボタン留めされたタイトなパンツをミック・ジャガーが着用。ロキシー・ミュージックは1972年のデビュー・アルバムから『アヴァロン』までの8作で衣装をけがけ、スリーヴのコンセプト/カヴァー・デザインにも大きく関わっています。ブライアン・フェリーはプライスを「熟練の職人」として、「私がこれまで出会った中で最も才能に恵まれた人物の一人」と評しています。
彼らの次に大きく関わったのはデュラン・デュランでした。セカンド・アルバム『リオ』におけるタイトル・トラックのミュージック・ビデオでメンバーが身につけているカラフルなシルクのスーツもプライスの手によるもの。
メンバーのニック・ローズは、彼のことをこう讃えています──「彼の作品は独特で印象的だった。ファッション・メディアから相応の評価を受けることは少なかったものの、著名な顧客や多くのデザイナーは皆、アントニーが他のデザイナーとは一線を画す天才であることを知っていた」
「彼はいつも期待を裏切らなかった。ほんの数週間前に行われた彼の最後のファッション・ショーは、私が初めて見た時と同じくらい素晴らしく、時代を超越したものでした」
「アントニーは忠実で、親切で、知的で、鋭い機知に富んだ友人だった」
「彼はいつも期待を裏切らなかった。ほんの数週間前に行われた彼の最後のファッション・ショーは、私が初めて見た時と同じくらい素晴らしく、時代を超越したものでした」
「アントニーは忠実で、親切で、知的で、鋭い機知に富んだ友人だった」
この他、彼のデザインする衣装を愛したのはデヴィッド・ボウイ、ロバート・パーマー、ヴィサージのスティーヴ・ストレンジ、ロキシー・ミュージックの『サイレン』のジャケットを飾ったモデルでミック・ジャガーの元夫人のジェリー・ホールはウェディング・ドレスも彼のデザインによるものを身につけました。カイリー・ミノーグや現在英国で人気を誇るリリー・アレンも彼のファンであることを公言。現英国国王夫人であるカミラ王妃もそのうちの一人です。
1989年には英国ファッション協会よりイブニング・グラマー賞を受賞。同協会は彼を「真のオリジナル。本能的な才能と服への深い愛情を持つ英国人ファッション・デザイナー。ロンドン・スタイルが大胆でアティチュードに満ち溢れていた時代を定義づける一翼を担った。彼の作品は華やかさと反骨精神を融合させ、ファッションを自己表現のツールとして用いた世代のアーティスト、パフォーマー、そしてクリエイターたちに服を届けた」と評しています。
英国ファッション界のトップ・デザイナー、ザンドラ・ローズは彼の死にあたり、「先見の明のあるデザイナー、イメージメーカーであり、彼のミューズであるジェリー・ホールとのショーに象徴されるようなスーツと服の素晴らしいフィット感で知られていました。80年代の音楽シーンと、デュラン・デュランやロキシー・ミュージックといったバンドを取り巻くファッションへの彼の貢献は、ファッションの歴史に残るでしょう。ご冥福をお祈りします」とコメントしています。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
1989年には英国ファッション協会よりイブニング・グラマー賞を受賞。同協会は彼を「真のオリジナル。本能的な才能と服への深い愛情を持つ英国人ファッション・デザイナー。ロンドン・スタイルが大胆でアティチュードに満ち溢れていた時代を定義づける一翼を担った。彼の作品は華やかさと反骨精神を融合させ、ファッションを自己表現のツールとして用いた世代のアーティスト、パフォーマー、そしてクリエイターたちに服を届けた」と評しています。
英国ファッション界のトップ・デザイナー、ザンドラ・ローズは彼の死にあたり、「先見の明のあるデザイナー、イメージメーカーであり、彼のミューズであるジェリー・ホールとのショーに象徴されるようなスーツと服の素晴らしいフィット感で知られていました。80年代の音楽シーンと、デュラン・デュランやロキシー・ミュージックといったバンドを取り巻くファッションへの彼の貢献は、ファッションの歴史に残るでしょう。ご冥福をお祈りします」とコメントしています。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
この記事についてのコメントコメントを投稿
この記事へのコメントはまだありません
RELATED POSTS
関連記事
-
2025.12.09 名セッション・ギタリスト、フィル・アップチャーチが84歳で死去
-
2025.12.08 追悼:山内テツ──英国ロック界に名を轟かせた偉大なベーシストを偲ぶ
LATEST POSTS
最新記事
-
2025.01.07 クイーン関連 最新ニュース(2025/12/12更新)
-
2024.04.04 ザ・ビートルズ関連 最新ニュース(2025/12/12更新)
-
2023.03.07 直近開催予定のイベントまとめ(2025/12/9更新)