デヴィッド・リー・ロスがヴァン・ヘイレンを脱退した本当の理由

1985年にヴァン・ヘイレンを脱退したデヴィッド・リー・ロスは、同年にビーチ・ボーイズの「California Girls」をカヴァーした初めてのソロEP『Crazy From the Heat』を発表しました。

彼がバンドを脱退したのは、バンド・メンバーとの不仲が原因だったと言われていますが、実際の脱退理由は『Crazy From the Heat』という映画を制作するためで、CBSスタジオは、映画の脚本、監督、主演のギャラとして、ロスに1,000万ドルを支払う予定だったと言われています。

この映画は、ロスのソロEP『Crazy From the Heat』からヒントを得たらしく、デイヴというロックスターが、“Dongo”という架空のトロピカル・アイランドへ行き、マネージャーと一緒になって、ビキニの美女たちと冒険やどんちゃん騒ぎを繰り広げるというもの。

当時のロスは、すでに映画のストーリーボード(主要場面の絵を貼り付けたパネル)と衣装を揃え、出演者も決めていたと言われていますが、CBSの人事異動でトップが変わり、他のプロジェクトのみならず、この映画の資金提供からも手を引いたことで、この映画が実現することはなかったんだそう。

その後、この映画プロジェクトの話は、ほとんど世間から忘れられていましたが、Dangerous Minds(ポップ・カルチャー・サイト)が、ネット上に出回っていた77ページにわたる『Crazy From the Heat』の脚本を発掘。ロスが書いた内容は、「California Girls」のビデオを90分に拡大したようなものだったそうです。

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