映画『ボヘミアン・ラプソディ』、マレーシアでゲイ描写がカット？

オンラインニュースの〈Malay Mail〉によると、マレーシアの映画検閲委員会が、同性愛を禁止するマレーシアの厳格な法律に従い、映画『ボヘミアン・ラプソディ』から「I Want To Break Free」のミュージック・ビデオと、フレディ・マーキュリーがフィアンセのメアリー・オースティンにバイセクシャルだと告白するシーンを含め、合計で24分間のシーンを削除したと伝えています。

しかしマレーシアの映画館チェーンGSC（ゴールデン・スクリーン・シネマズ）は次の声明を発表し、こうした報道を否定しています。

「GSCや他の映画館チェーンのウェブサイトでは、映画の上映時間がそれぞれ134分と135分と発表されていますが、マレーシアで上映される『ボヘミアン・ラプソディ』の上映時間は、134分のアメリカ版から3分短いだけの131分です。よって、（報道されているように）20分もカットされているはずがありません。事実を把握して下さい。この件は、スタジオと検閲委員会の問題で、映画館が上映する映画を検閲することは出来ません。GSCは映画の内容を上映しているだけです」

また『ボヘミアン・ラプソディ』をPG-13（13歳未満の鑑賞には保護者の同意が必要）に指定しているアメリカやイギリスとは対照的に、マレーシアでは「18禁」に指定されています。

ツイッター上には、次のような不満を表すコメントが投稿されています。

「マレーシアでは全てのゲイ・シーンがカットされ、ストーリーに矛盾が生じています。シンガポールとマレーシアの両国で映画を観ましたが、マレーシアで観たら映画を完全に理解できないので、他の国で観ましょう」

「マレーシアではボヘミアン・ラプソディの上映時間が110分で18禁ですが、他の国々では134分でPG-13に指定されています」