ラミ・マレック、「ライヴ・エイド」のシーン撮影について語る

先日ニューヨークのイベントに出席した映画『ボヘミアン・ラプソディ』の主演俳優ラミ・マレックが、映画のハイライトにもなった「ライヴ・エイド」のシーン撮影について語りました。

イベントを主催した〈Deadline〉によると、マレックは次のように発言しています。

「映画の撮影初日、僕は多少の心構えは出来ていたけど、あの気持ちは他人によって覚悟させられるものじゃない。ロックの歴史においては、“挑戦”が最高のパフォーマンスだと見なされるから、あのステージを見た時は、マジかって思ったけど、‟やるっきゃない”って言ったんだ」

「初日はリハーサルになる予定だったのに、全員が衣装を着ているから、かなりおかしいな、と。(笑)僕は“ミスター・ロボット”(マレックが以前主演したドラマ)でロング・ショット(被写体とカメラの距離が遠いショット)には慣れていたから、ある程度の自信はあったけど、一か八かの厳しい洗礼だったよ。1日目は〈ボヘミアン・ラプソディ(楽曲)〉、2日目は〈レディオ・ガガ〉のパフォーマンスだったからね」

だが、全体的なライヴ・エイドの撮影には何度も中断があり、マレックは実際のコンサート当日にクイーンが観客に見せたマジックを再現できるかどうか、不安になったといいます。そこでマレックは、ライヴ・エイドのコンサートを最初から最後までノンストップで撮影できるよう、もう1日撮影日を設けてくれないかとプロデューサーのグレアム・キングに頼んだそうです。

「カメラを搭載した3台のクレーンを現場に入れて、全部で22分間のセットをノンストップで撮影したんだけど、それまでの中で一番良い出来だったんだ。まさに本物のアドレナリンが体中を駆け巡ったし、あの時の事を思い出すだけで、今でも心臓がバクバクするからね。7万5千人の聴衆を前にしたフレディに、どれだけのアドレナリンが流れていたのかわかったよ。僕は役者という仕事が大好きだけど、ロック・スターの気分になるのは、ドラッグでハイになるのと似ているね」

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