フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック、役作りの苦労を語る

映画『ボヘミアン・ラプソディ』で主役のフレディ・マーキュリーを演じたレミ・マレックが、〈ザ・ラップ〉(エンターテインメント・ニュースサイト)とのインタヴューで、役作りの苦労を語っています。

「基本的に体を大きくしようなんて思ってなかったし、5日間の撮影で息切れせずに22分間のライヴ・エイドのシーン撮影に耐えられる体にしたかっただけなんだ。でも、かなり不可能に近いことだった。出来るだけ空気を吸い込もうと仰向けになってるだけの日もあったけど、同時に過激なダイエットもしていたんだよ。最初の1週間に体重を増やした後、急激に筋肉と体重を落として、若かりし頃の痩せたフレディを演じるためにね。いつ体を鍛えて、いつ過激なダイエットをするか、それを見極める必要があったんだ。でも誰にもおススメは出来ないね」

「僕はクイーンについてあまり知らなかった。曲や、フレディがどういうルックスだったのか、彼がゲイのアイコンだったことは知っていたけどね。でも、グラム・ロックの時代については全く知らなかったし、ヒゲを生やす前のフレディのルックスや、彼の本名、人種、6年も付き合っていたメアリー・オースティンという恋人がいてプロポーズしたことも知らなかった」

そこでマレックは、生前のフレディを知る多くのミュージシャンに話を訊こうと思い、ロックスターの連絡先が掲載された電話帳を頼りに電話をかけ、スティング、ボノ(U2)、ボーイ・ジョージ、レイ・デイヴィス(キンクス)、そしてもちろんブライアン・メイとロジャー・テイラーとも話をしたそう。ただフレディの情報源として最も重要だったのは、妹のカシュミラ・クックだったようです。

「僕にはフレディを正当に演じるという責任があったんだ。フレディとクイーンを誇らしい気持ちにさせるためにね。カシュミラとは一緒にお茶したり、電話で話したり、よく一緒に過ごしたんだけど、彼女とフレディが兄妹だということを感じたり、彼女からフレディの話を聞いたことが、僕にとっては本当に重要だったんだ」

「映画で歌う場面だけど、どうなる事やら全然わからなかったよ。僕の声は使わないで、マーク・マーテル(フレディの声に似ていて、クイーンのトリビュート・バンドのフロントマンを務めたこともあるカナダ人ミュージシャン)の声を使うとか、フレディの声を使うとか、いろいろ言ってたからね。結局のところ、僕は毎日現場に行って、全部の曲を精一杯努力して歌う羽目になったんだけど、サウンド・エンジニアがプロデューサーのところに行って、“マレックの声が出なくなってるけど、知ってる?”なんて言ってたよ。で、僕の声を少しだけ使って、フレディの声で囲んだり、僕の声がフレディの声に繋がってる時もあるし、マーク・マーテルと僕の声を使った時もあったんだ」

「フレディの歌をよく聴いて、彼の振る舞いをよく見て、彼と同じエネルギーを捉え、同じ息遣いを感じる必要があったんだ。でも結局のところ、この映画の大半はフレディ・マーキュリーだし、それでよかったと思ってるよ」

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