キング・クリムゾンが結成50周年を記念した様々な企画を発表

日本各地での来日公演が大盛況だったキング・クリムゾン、ロンドンのフルハム・パレス・ロード・カフェで初めてリハーサルを行った1969年1月13日からちょうど50年経った今年の1月13日、ロバート・フリップが運営するレーベルのウェブサイトが、様々な50周年記念行事の計画を発表しました。

まず、現8名のラインナップが3大陸で50公演を行う大規模な記念ツアー。これは6月18日から20日にかけてロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行う3公演や、9月21日に行われるニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの公演が含まれます。

2月には、『Larks’ Tongues In Aspic』『Red』『Starless And Bible Black』『USA』といった1972年から74年に発表したアルバムを200グラムのアナログ盤6枚に収録したボックスセット『King Crimson 1972-74』をリリース。

5月には、1990年代後半から2008年の楽曲を5.1マルチ・チャンネルで録音した『Heaven And Earth』をCD/DVD-a/ブルーレイのセットでリリース。

10月には、1969年のレコーディングを収録した『Complete 1969 Recordings』をCD/DVD-a/ブルーレイのセットでリリースする他、アナログ盤セットのリリースも計画中。

それ以外にも、『Beat』と『Three Of A Perfect Pair』の200グラム・アナログ盤リリースや、今年のツアーを2枚組CDに収録する『2019 King Crimson tour box』、1969年10月12日に発売されたデビュー・アルバム『In the Court of the Crimson King』を記念し、全てのライヴ・レコーディングなどを含む同名の限定版ボックスセットのリリースが予定されています。

また、クリムゾンのライナーノーツを数多く執筆した音楽ジャーナリストのシド・スミスによるバンドのバイオグラフィー『In The Court Of The Crimson King』の内容を改訂、更新したエクスパンデッド・エディションと、ロバート・フリップとデヴィッド・シングルトン（バンドのマネージャー/プロデューサー/DGM社長）が編集し、『In The Court Of The Crimson King』の歴史を網羅した写真、エッセイ入りの本『DGM Companion Vol. 1』も出版されます。

更に、50週間にわたり、毎週1曲の割合でバンドの新曲やレアな楽曲、別ヴァージョンの楽曲がメジャーなダウンロードとストリーミング・サービスで可能となり、デヴィッド・シングルトンが各楽曲を紹介するメッセージが流れます。これは既に日本の公式サイトでもスタートしており、クリムゾン50周年記念企画「キング・クリムゾン50」として第１回目「21st Century Schizoid Man 1991 Radio Edit」が公開されています。

また、今年の後半には、旧メンバーのインタヴューやアーカイヴ映像も収録した新たなドキュメンタリー映画『Cosmic F*Kc: The King Crimson』がリリースされ、サウンドトラックの発売も予定されています。

マーチャンダイズでは、『In The Court Of The Crimson King』のアルバム・ジャケットに使われた絵が、オリジナル作品と同サイズの46.5インチ×27.5インチ（118cm×70cm）のシルク・スクリーン・プリントで限定販売され、ロバート・フリップのサインとシリアル番号が付くとのこと。

また、50周年記念デジタル・ダウンロード・シリーズのアートワークに合わせた12種類の記念Tシャツも販売されます。