バンド名が使えなくなったボンゾ・ドッグ・ドゥーダー・バンド

60年代初期にイギリスで結成され、ビートルズの映画『マジカル・ミステリー・ツアー』(1967年)で「Death Cab for Cutie」を演奏し、ポール・マッカートニーがプロデュースした「I’m The Urban Spaceman(邦題:恋のスペースマン)」が代表曲にもなっているコメディ・ロック・バンドのボンゾ・ドッグ・ドゥーダー・バンドが、バンド名を巡り法廷闘争に直面しています。

バンドによると、‟ある人物” がバンドの同意もなく、知らないうちにバンドの名前をロゴタイプで商標登録したことが2年前に発覚し、それ以来このバンド名でアルバム制作やコンサートが出来なくなっているそう。

商標登録した人物は、「今のバンドに名前の所有権はなく、イギリス知的財産庁(IPO)の裁決機関を通じてバンド名を取り戻そうとするのは不正行為だ」と主張し、訴訟を起こしています。

IPOのウェブサイトによると、ウォリックシャー州の「アングロ・アトランティック・メディア・リミテッド」という会社が、2016年1月にロゴタイプの「THE BONZO DOG DOO-DAH BAND」を商標登録しており、バンドのメンバーらは、2017年10月に「BONZO DOG DOO DAH BAND」で商標登録を試みたが、失敗に終わっています。

全員が70代80代になっているメンバーたちは、ミュージシャンの知的財産を守るために法律を変えるキャンペーンを立ち上げ、この訴訟に必要な1万5,000ポンド(約200万円)を集めるための寄付を募っています。

現在のイギリスでは、IPOのウェブサイトにログインし、200ドルを支払い、自分たちが名前の所有者だと認めるチェックボックスにレ点を入れれば、誰でもバンドの名前や知的財産を登録することが出来るそう。IPOは申請者に対し、所有者であることを証明する証拠品の提出は義務付けておらず、その名前がすでに登録されていない限り、その申請者に商標登録が付与される仕組みになっており、然るべき本来の所有者が次にその名前を使う際には、新しい所有者から損害賠償を求められる可能性があるとのことです。
 

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