元TNTのシンガー、トニー・ミルズが57歳で死去

ノルウェーのハード・ロック・バンド、TNTに2006年から2013年まで在籍し、3枚のスタジオ・アルバムに参加したヴォーカリストのトニー・ミルズが、9月18日に膵臓ガンのため57歳で亡くなりました。妻のリンダがSNSで発表しています。

「愛情深い夫で私の親友でもあったトニー・ミルズの訃報をお伝えすることになり、心が砕けそうです。彼は今年の4月に末期の膵臓ガンと診断され、私の腕の中で息を引き取るまで精いっぱい生きていました。彼は生きたいと言っていましたが、死を恐れてはいませんでした」

英バーミンガム生まれのミルズは、1983年にブリティッシュ・メタル・バンドのシャイ (Shy) に加入し、ゲイリー・ムーアやミートローフ、トゥイステッド・シスター、ボン・ジョヴィなどのツアーでサポートを務めました。1991年にシャイを脱退しソロに転向、セッション・ヴォーカリストとして活動したほか、シャム (Siam) を結成し、ラッシュのトリビュート・バンド、YYZにも在籍しましたが、2000年にシャイに復帰していました。

2006年からはトニー・ハーネルの後任としてTNTに参加し、2013年まで在籍、その後はソロ作品をメインに活動していました。今年6月には最新作『Beyond The Law』を発表、冒頭の動画は同作からのタイトル曲です。
 
ミルズの訃報を受け、TNTは次の声明を発表しています。

「TNTとクルーは、2006年から2013年までTNTのシンガーだった良き友、トニー・ミルズの死を心から惜しんでいます。3枚の素晴らしいアルバム、多くの素晴らしいコンサート、そして多くの素晴らしい瞬間をツアーとスタジオで我々にもたらしてくれました。今は大きな喪失感でいっぱいです。トニー、安らかに」

ご冥福をお祈りします。

トニー・ミルズ
『ビヨンド・ザ・ロウ』
(2019年6月発売)

1. ザ・ウエストサイド
2. ビヨンド・ザ・ロウ
3. ランニング・ガンズ
4. F.B.I.
5. ブラック・セダン
6. ウィー・ソールド・ユア・シティ
7. クラッキン・フォクシー
8. ボニーズ・フェアウェル
9. コード・オヴ・サイレンス
10. ガンファイア
11. ザ・ハッスル (ボーナス・トラック)







 

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