KISSのジーン・シモンズ、「フェアウェル・ツアーはこの先２年は続く」

KISSのベーシスト／ヴォーカリストのジーン・シモンズが、米トーク番組『Larry King Now』の最新インタヴューで、今回の「End Of The Road」ツアーについて次のように語っています。
 
「これは長いツアーで、あと2年は続くよ。すでに世界の93都市で公演したけど、またそこに戻るつもりだからね。でも俺は現実に70歳だから、2年後には72歳になるし、ステージを降りる時が来る。あまりにも長くステージにいたバンドを見てきたけど、ファンに飽きられる前にステージを去りたいね。もっと観ていたいって思わせるのがいいのさ。ステージにはそんなに長く居るもんじゃない」
 
また、2000年に行なったフェアウェル・ツアーについては、次のように語りました。

「46年前のオリジナル・メンバーだったピーター・クリスとエース・フレーリーは、マラソンに向いてなかったというか、誰もが何十年もバンドにいるべきじゃないってことさ。2000年代に変わる頃、バンドが極度に機能しなくなってね。二人には、3回にわたり彼らの意思でバンドを辞めるように言ったんだ。態度が悪かったり、プロに徹してなかったり、ドラッグやアルコールの問題でね。

　世界一ホットでベストなバンドでいられなくなるのなら、解散しようってことになったんだけど、しばらくしたら、『なんでダメなんだ？　タイヤがパンクしたら取り換えればいいじゃないか。なんでバンドを止めたいんだ？』っていう質問が殺到したのさ。で、俺とポールは、自分たちの考え方が狭かったことに気付いたんだ。

　俺は前からビートルズのことが頭にあって、今後あのメンバーに代わる人物はいないけど、リンゴだってピート・ベストの後任でオリジナル・メンバーじゃなかったし、ヴァン・ヘイレンのリード・シンガーが変わるのもあり得ると思ったら、実際にそうなったからね。でも、今回の “End Of The Road” が、本当にKISSのファイナル・ツアーになるのは間違いない」
 
なおKISSは、2020年6月にイギリスで開催されるダウンロード・フェスティバルで、アイアン・メイデン、システム・オブ・ア・ダウンと共にヘッドライナーを務めることが決定しており、「End Of The Road」ツアーの日程は、現時点で2020年6月12日まで発表されています。