クリス・レアの名曲「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」の新たなリリック・ビデオと最新インタビュー公開

クリス・レアによるあのクリスマスの名曲も、その舞台裏は意外と全然ロマンチックなものではなかったりするんですね。

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〈以下メイカー・インフォメーションより〉

クリス・レアのクリスマスの名曲「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」の新たなリリック・ビデオが公開! この曲はヴァン・モリソンに歌ってほしかった、と語るクリス・レアの最新インタビュー映像も
 
クリス・レアのクリスマスの名曲「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」の新たなリリック・ビデオが公開となりました。この曲は今この季節にはかかせなくなりましたが、実はシングルとしてリリースされ、大々的にプロモーションされた曲ではありません。元々は86年のシングル「ハロー・フレンド」のBサイド曲としてひそかに市場に出されたものでした。

クリスはインタヴューでこのように語っています。

「俺は車で飲みに出かけるのを禁じられていたから、妻がモーリス1000を運転して俺をロンドンまで送って、迎えに来て、ミドルズブラまで連れて帰ってくれていた。ある日、かなりの雪道が続いて、ノッティンガムの近くで完全に動けなくなって、除雪車が来るのを待つしかなくなったことがあった。その間に俺は気分を上げる歌詞を書き留めていって、その歌詞はしばらく仕舞われたままだった」

「キーボードメーカーのローランドの人が、新しいデジタル・ピアノを2台持ってきてくれていて、マックス・ミドルトンと俺は、その良さを判断するにはカウント・ベイシーみたいなのを弾いてみるのが一番いいと思った。それで俺がマックスに、『(ホルスト・ヤンコフスキーの)“森を歩こう” を覚えてるか?』って言って、リフをちょっと口ずさんでみて、その流れで二人で弾き始めた。そこに俺があの雪の日のドライヴで書いた歌詞を加えていって、それでできあがったのが “ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス” だったんだ。

 俺達は曲を作ろうとしていたわけじゃなくて、ただローランドを試し弾きしていただけだったから、そのテープはお蔵入りになった。でも実は、ヴァン・モリソンに送ろうかと思うところもあって、だから彼のために正しいキーでレコーディングしていたんだ。それを後にレコード会社の誰かが引っ張り出して、シングルのB面にくっつけたというわけだ。俺はまったく関わってないんだよ。

 それからDJに取り上げられるようになって――プロモーションに1円もかけたわけじゃなかったし、当時の俺達がやっていた音楽とは違うものだったから、理由はわからないけどね――そうやってヒット曲になったんだよ。あの曲にはどこか伝わりやすいところがあったんだと思う――心が和ませるような何かがね」

「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」の初期ヴァージョンを含む、アルバム『オン・ザ・ビーチ(デラックス・エディション)』はリリースになったばかりです。

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