12月20日発売『フレディ・マーキュリー 自らが語るその人生』日本語版が、クイーン公式サイトで紹介されました!



12月20日に発売になる『フレディ・マーキュリー ⾃らが語るその⼈⽣』は、フレディの発言だけで構成された「発言集」。フレディは1991年に45歳という若さで「自伝」という形で自らの人生を語ることなく他界したため、そういう意味では「最も自伝に近い一冊」といえます。

元々は2006年9月に Mercury Songs Limited から『Freddie Mercury : A Life, In His Own Words』として刊行されていた書籍で、それを邦訳して2007年4月に小社が刊行したのが『フレディ・マーキュリー ── ア・ライフ、イン・ヒズ・オウン・ワーズ』でした。また、その後スペイン語版や英語での電子版も刊行されていました。

『フレディ・マーキュリー──ア・ライフ、イン・ヒズ・オウン・ワーズ』
ブルックス,グレッグ/ラプトン,サイモン【構成・編】
勝山 かほる/平林 祥/新井 崇嗣【訳】
2007年・小社刊(絶版)

目次
完璧な夢があった──夢を追い、決して見失わない
自分の役割を演じる──クイーンへの道、そしてクイーンの一員であること
偉大なる役者──フロントマンとしてのフレディ、そしてステージでのペルソナ
神技──「ボヘミアン・ラプソディ」の創造とそれにまつわるリスク
アメイジング・フィーリング──曲を書き、オーディエンスと繋がること
僕は孤独なんだ。誰にもわからないだろうけど──恋愛とロマンス
生涯最高の恋人──フレディとメアリー
僕はただのシンガーさ──ソロ作品『Mr.バッド・ガイ』と『バルセロナ』
クレイジー・パフォーマンス──フレディとロイヤル・バレエ
みんなをゾクゾクさせるためなら、どんな手段でも使うね──ビデオ制作〔ほか)

最初の刊行から13年──映画『ボヘミアン・ラプソディ』世界的大ヒットの後押しも受け、同書の編・著者グレッグ・ブルックスとサイモン・ラプトンの二人は新しいエクスパンデッド・エディションを制作すべく立ち上がり、最終的には初版に含まれなかった8,000ワード以上の文章を追加。増補改訂版としてようやく形になったのが、今回の原書『Freddie Mercury : A Life, In His Own Words』(書名は旧タイトルと同じ、2019年8月発売)。それを今回、新井崇嗣氏が一人で訳し直したのが、『フレディ・マーキュリー  ⾃らが語るその⼈⽣』になります。

そしてこの度、この日本語版の刊行がクイーン公式ウェブサイト “queenonline.com” で紹介されました(Press Release: ‘A Life, In His Own Words’ Japanese Edition)。そこには編著者二人の日本語版に対する嬉しいコメントが掲載されています。

グレッグ・ブルックス:
「もしフレディに日本との関係について訊ねる機会があったなら、一冊の本になるほどの話をしただろう。そして、彼の悪名高きショッピングについてだけで何章にもなっただろう。悲しいことにそれはもう不可能だが、彼の日本に対する愛情と、日本の彼に対する愛情は、彼が日本的なもの全てを愛するようになった時から、本書にはっきりと表れている。そして素晴らしいシンコー・チームのおかげで、今ではフレディが敬愛した国で、誰もが彼の言葉にじっくりと聞き入り、彼の声を想像し、彼の悪戯っぽい微笑みを心に描き、身振りを伝えることが可能となり、少なくともある程度は、この本が読者を彼の頭の中に導けるようになりました」
 
サイモン・ラプトン:
「1975年にクイーンが初めて伝説の日本武道館で公演して以来、日本の人々はクイーンの忠実な友であり支持者です。その相互にある愛情が、過去と変わらず現在も強いのは明らかです。だからこそグレッグと私は、フレディが心から愛した国で、我々の本が出版されることをとても誇りに思い、それを実現させてくださったシンコーに非常に感謝しています。我々がこの本を編集しながら楽しんだように、読者にもフレディの個人的な考えや感情を通じ、フレディ・マーキュリーという桁外れな人物についての更なる発見を大いに楽しんでいただきたいと、心から願っています」


身に余る大変ありがたいお言葉! 我々としてもこの本を再び弊社から刊行できることを誇りに思います。

ちなみにこのグレッグ・ブルックスとサイモン・ラプトンのお二人、グレッグはクイーンのオフィシャル・アーキヴィスト(資料の収集、保存、管理を行う専門職)として、サイモンはクイーンの映像プロデューサーとして活動中。記事によれば本書は、「追加部分は、初版を構成した時点では手に入らなかった、もしくは著者が知らなかった出典から得たもので、その大半は過去に一度も公開されておらず、新たに発見されたフレディの雑誌インタヴューや、結果的に使われなかった新聞記事、フレディのアーカイヴから発見された昔のカセットとオープンリール・テープに録音されていた貴重なラジオ番組やクイーンの特別番組が出所である」そうです。

また、「フレディ・マーキュリーの自叙伝に最も近い本書は、フレディ自身が語った感動的で機知に富み、しばしば不敬でもある発言を、細心の注意を払って構築したコレクションである。20章で368ページにも及ぶ本書は、フレディが自身の言葉で語った人生であり、予測がつかず、常に可笑しく、時に辛辣で、常に愉快な彼特有の流儀で語られている」ものであり、さらに!「日本版には多くの貴重なカラー写真が掲載されており、1985年に日本で撮影された最後の写真が表紙を飾っている」のがポイント。表紙写真は日本版オリジナル、さらに中面にも弊社保有の長谷部 宏コレクションからの写真を追加しており、他国版よりも確実に充実した内容になっております。2007年版をお持ちの方も、ぜひ店頭でチェックしてみてください。

なお、ご予約・ご購入は、11月24日MLCニュース「自身の言葉で綴る、栄光の軌跡と永遠の言葉。新刊書籍『フレディ・マーキュリー 自らが語るその人生』12月20日発売」からどうぞ。シンコー・ミュージック・レコーズ・ショップでご予約になると、特典としてポストカードが付いて参ります。

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

この記事についてのコメントコメントを投稿
  • jimmario さん投稿日時 2019.11.30 19:34

    日本で一番多くクイーンの写真を撮ったカメラマン、Koh Hasebe氏が2019年のベストヒットUSA QUEEN 1時間スペシャルで話してらしていたというか、おしゃべりが楽しかったので、ここに紹介しておきたいです。4人の関係性が見事に語られていますよ。
    「初めは扱いにくかったけど、そのうちやりやすくなったね。ギタリストなんて嫌がるんだ、写真撮るの。だから、こいつだけ撮れなきゃ、他のやつ撮りゃいいやって」。(ライブキラーのジャケット写真を撮るとき)「この時はね、バックステージでどんな写真を撮ろうかって、みんなで相談したんだ。その時にみんなで前へ出てきて肩を組んで手を振るからそれをジャケットにと。それが前へ出てこねえんだよ。終わったらみんな忘れて帰っちまう。お前ら一体どうするつもりなんだって言ったら、アー、いけねえ、忘れっちゃってたって。この次やるからて言って、また忘れちゃったんだ。3回目にやっと出てきて肩組まねぇんだよ。なんだった構わないよね、こっちは。あっちがやらないんだから、パパッと撮って、それがこれ」
    「みんなで相談する時に、何を撮ろうかと。その時にね、同格なんだね、みんな。クイーンってそんなバンドだったんだと・・・ ベースの奴なんてね、言いなりになってんだと思っていたけど、そうじゃねぇんだ。ちゃんと一端の意見言うんだね。へー、そうなのかと思った」。
    「フレディなんてじっとして歌ってないんだよ。ダンスして、あっちこっち動いて歌うからね。そういう意味では難しいんだ。今は自動でピントがあうけど、昔のフィルム時代はそうじゃないんだよ。自分でピントも露出も合わせて、青い光と赤い光じゃ露出が違うんだから。それを自分でやりながら。これが動きっぱなしでね。こいつとるの大変だなって思ったんだよね」(1985年コンサート直前、バックステージでミュージックライフ表紙の撮影時)「ドラムの奴が、こうしよう、ああしよう、って言うんだよ。(フレディが自分から前に来ているわけではなかったと言う)普通、直前ってのはみんな嫌う。写真どころじゃないんだよね。だけど、こいつらよくやったよね。ここで撮ろうと思う時は、ドラムの奴が「ここで撮ろうよ」って言うんだよ。わかってんだあいつは」。さすが直感力のロジャーである。この本の表紙写真はこの1985年の日本最後のツアーでの撮影だったのですね。だれもこれがフレディの歌を聴ける最後のステージになるとは想像だにしなかったです。彼らは民主的な関係のバンドだったのがよくわかる長谷部氏のお話でした。
    Thanks a lot, Mr. Koh Hasebe.

MUSIC LIFE 特集●フレディ・マーキュリー/QUEEN

MUSIC LIFE 特集●フレディ・マーキュリー/QUEEN

2,860円
MUSIC LIFE 特集●ブライアン・メイ/QUEEN

MUSIC LIFE 特集●ブライアン・メイ/QUEEN

3,190円
MUSIC LIFE 特集●ジョン・ディーコン/QUEEN

MUSIC LIFE 特集●ジョン・ディーコン/QUEEN

2,860円

MUSIC LIFE 特集●ロジャー・テイラー/QUEEN

2,640円

ページトップ