パット・メセニー・グループのライル・メイズが66歳で死去

パット・メセニー・グループのメンバーで、ジャズ・ピアニスト／作曲家だったライル・メイズが2月10日、長年闘っていた再発性疾患のため66歳で亡くなりました。
 
メセニーが自身のウェブサイトとフェイスブックで訃報を伝えており、「僕が今まで知っている中で最も素晴らしいミュージシャンの一人だった。30年以上にわたり、音楽においてライルと分かち合った全ての瞬間が特別なものだった。一緒に演奏した最初の音からすぐに絆が生まれ、彼の幅広い英知と音楽的知識は、あらゆる面において彼が何者だったのかを物語っている」と綴られています。
 
メセニーとメイズはバンドのほぼ全ての楽曲を作曲／編曲し、メセニー・バンドの多くのアルバムがジャズ・チャートの1位に輝き、メイズはグラミー賞を11回も受賞しました。
 
ウィスコンシン州生まれのメイズは、ピアニストの母とギタリストの父の影響で幼少期からピアノとオルガンを弾き始め、ビル・エヴァンスやマイルス・デイヴィスのアルバムから大きな影響を受けました。ノース・テキサス大学に進学し、メイズが作曲と編曲を手掛けたワン・オクロック・ラブ・バンド（One O’Clock Lab Band／大学が授業の一環として運営しているビッグ・バンド）のアルバム『Lab 75』は、グラミー賞にノミネートされました。

その後1977年に加入したパット・メセニー・グループでは、編曲、オーケストレーション、ハーモニックなどを手掛け、同年の『First Circle』収録の「Forward March」と「Yolanda You Learn」ではトランペットも演奏。

またサイドマンとして、ジョニ・ミッチェルやリッキー・リー・ジョーンズ、アース・ウィンド＆ファイアらのアルバムやツアーに参加したほか、自身のソロ・アルバムも発表しています。