伝説のソウル・シンガー、ビル・ウィザースが81歳で死去

米ソウル・シンガー／ソングライターのビル・ウィザース（Bill Withers）が3月30日、心臓合併症により81歳で亡くなりました。家族がAP通信を通じて訃報を発表しています。

ウィザースは、「Lean on Me」や「Use Me」「Ain’t No Sunshine」など70年代のヒット曲で知られ、3度のグラミー賞に輝き、2015年には「ロックの殿堂」入りを果たしました。

中でもウィザースが共同で作詞作曲し、ヴォーカルを務めた1980年の「Just the Two of Us（邦題：クリスタルの恋人たち）」は、サックス奏者のグローヴァー・ワシントン・ジュニアが1982年に発表したアルバム『Winelight』に収録され、日本でも大ヒットしています。

商品情報

Grover Washington Jr.

『Winelight』

CD（2014/9/22）輸入盤

1938年に6人兄弟の末っ子としてウェスト・ヴァージニアで生まれたウィザースは、高校卒業後、海軍に9年間在籍した後ロサンゼルスに移り、20代後半から音楽キャリアをスタートさせました。

1971年のデビュー・アルバム『Just as I Am』がヒットし、ウィザースは一夜にしてスターの仲間入りを果たしました。続く1972年のアルバム『Still Bill』からもシングル「Lean on Me」が全米第1位となる大ヒットとなり、1985年の『Watching You Watching Me』に至るまで8枚のスタジオ・アルバムをリリースしましたが、このアルバムを最後に引退しました。

2005年に「ソングライターの殿堂」入りを果たし、2015年の「ロックの殿堂」入りでは、スティーヴィー・ワンダーがプレゼンターを務めています。