デルタ・ブルースのレジェンド、ロバート・ジョンソンの貴重な自撮り写真初公開

ロバート・ジョンソンは、1938年に27歳の若さで他界した伝説のブルース・シンガー/ソングライターですが、これまで正式に確認された彼の写真は2枚しかありませんでした。

 

しかしながら、現在94歳になる義理の妹アニー・アンダーソン(Annye Anderson)がロバートのメモアール『Brother Robert : Growing Up With Robert Johnson』を出版することになり、その表紙にこれまで未公開だった3枚目の自撮り写真が初めて掲載されました。
 

この写真が本人であるという信ぴょう性は、本書の前書きを執筆したブルース学者のイライジャ・ウォルド(Elijah Wald)がフェイスブックで認めています。

これまで正式に確認されていた2枚の写真は、咥えタバコでギターを手にポーズを取った写真と、スーツ姿でスツールに座って脚を組み、ギターを手に微笑んでいる写真で、後者はメンフィスの写真スタジオで撮影されたものでした。

アンダーソンによると、本書の表紙になった3枚目の写真は、1930年代にミシン油の瓶が入っていた小箱の中に保管されていたもので、ロバートが咥えタバコの写真を撮った頃と同じ25歳か26歳の時に、5セント銅貨1枚で自動撮影できる写真用ブースで自撮りしたものだそうです。

 

アンダーソンはロバートが他界した時はまだ12歳で、彼女の記憶にあった優しい性格のロバートが、後に「十字路で悪魔に魂を売り渡し、その引き換えにテクニックを身につけた」という“クロスロード伝説”の主人公になり驚いたそうですが、この写真には彼女の記憶通りの優しく微笑むロバートが写し出されています。

 

本書には、ロバートがこの写真を撮影した時に同行していたアンダーソンの記憶や、彼を最もよく知る彼女にしか書けないロバートのメンフィスでの私生活などが詳細に綴られています。

 

アンダーソンがプレストン・ローターバック(Preston Lauterbach)と共同執筆したメモアール『Brother Robert : Growing Up With Robert Johnson』は、6月9日にハチェット・ブックス(Hachette Books)から出版される予定です。

商品詳細
Annye C. Anderson(著)、Preston Lauterbach、Elijah Wald(はしがき)
『Brother Robert: Growing Up with Robert Johnson』

洋書(2020/6/9)

※表紙の絵柄が異なるエディションもあるようなので、購入の際はご注意ください。

Cross Road Blues

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