ベティ・ラヴェット、ビリー・ホリデイのカヴァー「Strange Fruit」をリリース

「ブルースの殿堂」入りを果たした米ソウル・シンガー／ソングライターのベティ・ラヴェット（Bettye LaVette）が、現在の人種差別抗議運動に合わせ、ビリー・ホリデイのカヴァー曲「Strange Fruit（奇妙な果実）」をリリースしました。
 
この曲は、8月28日に発売予定の最新アルバム『Blackbirds』に収録されます。
 
「Strange Fruit」は、ユダヤ人ソングライター／詩人のエイベル・ミーアポルが作詞・作曲を手掛け、白人集団から虐殺され木に吊るされた黒人男性の写真から衝撃を受けて書いた曲で、ビリー・ホリデイが1939年にレコーディングしました。
 
ラヴェットは、次のように語っています。

「ビリーが歌ってから80年近くも経つというのに、この曲の意味が今の時代にも当てはまるなんて本当に恐ろしい。この曲を聴くことで、私たち黒人が十分苦しんだことを思い出してほしい。私は “Black Lives Matter” 運動を支持します」
 
ラヴェットが2018年に発表したアルバム『Things Have Changed』には、ボブ・ディランのカヴァー曲が収録されていましたが、今回スティーヴ・ジョーダンがプロデュースしたアルバム『Blackbirds』には、ダイナ・ワシントンやニーナ・シモン、ナンシー・ウィルソン、ルー・ロウルズなど、ベティにインスピレーションを与えた様々なアーティストのカヴァー曲が収録されています。