ヴァン・モリソン、ソーシャル・ディスタンス会場でコンサートを開催。しかし「この状況を承諾したという意味ではない」

Van Morrison. 3.9.20. Newcastle.

シンガー／ソングライターのヴァン・モリソン（75歳）が9月3日、英ニューカッスルに新設されたソーシャル・ディスタンスをとった音楽会場でコンサートを行ないました。

8月にオープンした “Virgin Money Unity Arena（ヴァージン・マネー・ユニティ・アリーナ）” は、現在のコロナ禍においても音楽ライヴが楽しめるようニューカッスルの競技場跡地に作られた収容人数2,500人の音楽会場で、5人まで収容できる隔離された鑑賞スペースが2メートル間隔に500個設けられ、混雑を回避するために歩行通路は一方通行になっています。また、フードやドリンクは、アプリを通じて注文し、配達員によって鑑賞スペースまで運ばれてくるシステムです。

モリソンはこの日、「Baby Please Don’t Go」や「Jackie Wilson Said」「Brown Eyed Girl」「Gloria」などを披露し、ファンが撮影したビデオが公開されていますが、モリソンは8月25日、自身のウェブサイトでソーシャル・ディスタンスをとったライヴのコンセプトを “偽の科学” と非難し、それに対する不満を綴っていました。

「人数制限をした会場で3公演を行なうことに同意はしたが、この状況を承諾したという意味ではない。今回の公演は、私のバンドを稼働させ、停滞から脱出させるために行なうものであり、今後の答えでもない。今後は、収容可能人数をフルにした会場でプレイする必要がある。この件で私と一緒に闘ってもらうため、仲間のシンガーやミュージシャン、ライター、プロデューサー、プロモーター、その他の音楽業界人に呼び掛けている。偽の科学と闘うために立ち上がり、声をあげたい人は名乗りでてほしい」

モリソンは、ソーシャル・ディスタンスをとったライヴが経済的に存続することは出来ないとし、彼の主張を支持する人のリストを発表する予定で、「名前をリストに載せてほしい人は連絡してくれ」と綴っています。