ビリー・ホリディの新たなドキュメンタリー映画『Billie』、トレーラー公開

ホリディの音楽キャリアと生涯を描いた本作は、60年代にリンダ・リップナック・クールがホリディの伝記を執筆するために行なった200時間に及ぶ未公開インタヴューを中心に構成されていますが、この伝記が完成することはありませんでした。
 
インタヴューを収録したテープには、トニー・ベネット、チャールズ・ミンガス、シルヴィア・シムズ、カウント・ベイシーといったジャズのレジェンドたちや、高校時代の学友や弁護士、売春宿の店主、麻薬所持容疑で彼女を逮捕した連邦捜査官などが登場し、ホリデイについての会話が録音されていました。
 
映画『Billie』では、これらのインタヴューと、修復および新たにカラー化されたアーカイヴ写真と映像を使い、彼女の並外れた音楽キャリアだけでなく、文化的影響や社会的活動も掘り下げています。
 
監督を務めたジェイムズ・アースキンは、声明の中で次のように語っています。

「この映画の目的は、ホリディの謎を解明することだけでなく、視聴者に映画を通じて彼女の存在を感じてもらうこと。写真や映像はもちろん、彼女のオーディオ・インタヴューもまとめたが、僕にとって重要なのは、彼女のパワーや才能をくつろぎながら称賛できる余裕を映画の中に残し、彼女が歌った曲を通して語られたビリーの物語を観客が理解することなんだ。『Billie』の物語を分かりやすい音楽構成と調和させ、彼女の生涯と変わりゆくイメージを描き出すこと、それがこの映画の核心だった」

トレーラーでは、1939年のプロテスト・ソング「Strange Fruit」がフィーチャーされ、映画が公開される11月13日には、公式サウンドトラックもVerve / UMeからリリースされます。