レゲエのパイオニア、トゥ―ツ&ザ・メイタルズのトゥ―ツ・ヒバートが77歳で死去
ジャマイカの音楽グループ、トゥ―ツ&ザ・メイタルズの創設者でシンガー/ソングライターのフレデリック・“トゥ―ツ”・ヒバート(Frederick Nathaniel “Toots” Hibbert)が9月11日、77歳で亡くなりました。
死因は発表されていませんが、ヒバートは8月末から呼吸障害のためジャマイカの病院で集中治療室に入院し、新型コロナの検査を受けていました。
グループが発表した声明によると、ヒバートは病院で家族に見守られながら安らかに息を引き取ったそうです。
死因は発表されていませんが、ヒバートは8月末から呼吸障害のためジャマイカの病院で集中治療室に入院し、新型コロナの検査を受けていました。
グループが発表した声明によると、ヒバートは病院で家族に見守られながら安らかに息を引き取ったそうです。
1942年にジャマイカで生まれたヒバートは、1961年にトゥ―ツ&ザ・メイタルズを結成し、レゲエという言葉を初めて使った1968年のシングル「Do the Reggay」で、“レゲエ” という音楽ジャンルの名を世に広めました。
1966年にマリファナ所持で投獄された経験から生まれた曲「54-46 That’s My Number」や、同年の「Bam Bam」、1969年の「Sweet and Dandy」、後にクラッシュがカヴァーした「Pressure Drop」、ザ・スペシャルズがカヴァーした「Monkey Man」、ジョン・デンヴァーの大ヒット曲のカヴァー「Take Me Home Country Roads」、そして「Funky Kingston」「Reggae Got Soul」などが代表曲となりました。
なお、「Sweet and Dandy」と「Pressure Drop」は、1972年にジミー・クリフが主演したジャマイカの長編映画『The Harder They Come』のサントラに収録され、この映画もレゲエを世界的に有名にしました。
なお、「Sweet and Dandy」と「Pressure Drop」は、1972年にジミー・クリフが主演したジャマイカの長編映画『The Harder They Come』のサントラに収録され、この映画もレゲエを世界的に有名にしました。
また、ウィリー・ネルソンやエリック・クラプトン、トレイ・アナスタシオ(フィッシュ)、ボニー・レイット、キース・リチャーズ、ベン・ハーパーをフィーチャーした2004年のアルバム『True Love』は、2005年度のグラミー賞「ベスト・レゲエ・アルバム賞」を受賞しています。
ヒバートは亡くなるまでグループのリーダーとして活躍し、グループは8月28日に10年ぶりのニュー・アルバム『Got to Be Tough』をリリースしたばかりでした。
ヒバートは亡くなるまでグループのリーダーとして活躍し、グループは8月28日に10年ぶりのニュー・アルバム『Got to Be Tough』をリリースしたばかりでした。


ヒバートの訃報を受け、ミック・ジャガーは次の追悼メッセージを発表しています。
「トゥ―ツ・ヒバートの訃報を聞き、非常に悲しい。俺にとって、“Pressure Drop” を初めて聴いた時が決定的瞬間だった。彼の声はパワフルで、ステージから全エネルギーを観客に注いでいた。音楽業界にとって嘆かわしい喪失」
またジギー・マーリーは、次のようにコメントしました。
「伝説のトゥ―ツ・ヒバートが亡くなった。彼と数週間前に話し、僕がどれだけ彼に惚れ込んでいたかを伝え、一緒に笑い、お互いに対する尊敬の念を分かち合った。彼は僕にとって父親のような存在で、彼の魂は僕らと共にあり、彼の音楽は彼のエネルギーと共に僕らを満たし、彼のことは一生忘れないだろう」
安らかなる眠りをお祈りいたします。



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