スペンサー・デイヴィス・グループの創設者、スペンサー・デイヴィスが81歳で死去

1939年にウェールズのスウォンジーに生まれたデイヴィスは、子供の頃からハーモニカやアコーディオンを習い始め、ジャズやブルースの影響を受けました。16歳でギターとアメリカのR&Bに夢中になったデイヴィスは、後にストーンズのベーシストになるビル・ワイマンとザ・セインツというバンドを結成し、後にフリートウッド・マックのメンバーになるクリスティン・マクヴィーとも活動していました。

1963年、デイヴィスはスティーヴ・ウィンウッドとマフ・ウィンウッド、ピーター・ヨークらとスペンサー・デイヴィス・グループを結成し、60年代半ばにカヴァーしたジャッキー・エドワーズの「Keep on Running」と「Somebody Help Me」が、それぞれUKシングル・チャートの第1位になり、「I’m a Man」「Gimme Some Lovin’」もヒットしました。

1967年にスティーヴ・ウィンウッドがトラフィックを結成するために脱退し、スペンサー・デイヴィス・グループは2年後に解散。カリフォルニアに移住したデイヴィスは、1971年と1972年に2枚のソロ・アルバムをリリースしましたが成功せず、イギリスに戻りスペンサー・デイヴィス・グループを再結成しました。

またデイヴィスは、70年代半ばにアイランド・レコードの幹部も務め、ボブ・マーリーやロバート・パーマー、エディ＆ザ・ホット・ロッズ、サード・ワールド、スティーヴ・ウィンウッドらのプロモーターとしても活躍しました。

1993年にスーパーグループのクラス・ロック・オールスターズを結成し、1995年には、元イーグルスのランディ・マイズナーや、シンガーのボビー・キンボール、ギタリストのデニー・レインとワールド・クラシック・ロッカーズを結成、最近までレコードをリリースし、スペンサー・デイヴィス・グループとのツアーも行なっていました。

デイヴィスの訃報を受け、スティーヴ・ウィンウッドは追悼メッセージを発表しています。
「彼は僕をプロのミュージシャンへの軌道に乗せてくれた人で、感謝しています。ありがとう、スペンサー」

安らかなる眠りをお祈りいたします。


スティーヴ・ウィンウッド公式サイトでの追悼メッセージ