ブライアン・メイ、エディ・ヴァン・ヘイレンとの「Star Fleet Project」について語る

ブライアン・メイがエディ・ヴァン・ヘイレンを追悼し、1983年にエディと「Star Fleet Project」をレコーディングした時の思い出を「Total Guitar」のインタヴューで語りました。

「エディの訃報を聞いた数日後、“Star Fleet” のことを思い出してね。エディと一緒にスタジオにいた時の気持ちを思い出したら、ちょっとだけ魂が癒されたような気がしたよ。“ああ、今の僕がすべきことはこれなんだ”って思ったんだ」
1983年10月31日に「Brian May + Friends」名義でリリースされた28分のEP「Star Fleet Project」(邦題「無敵艦隊スター・フリート」)には、英TVシリーズ『Star Fleet』のテーマ曲をアレンジした同名のカヴァー曲と、2曲のオリジナル曲「Blues Breaker」と「Let Me Out」が収録され、エディのほか、当時REOスピードワゴンのドラマーだったアラン・グラッツァーと、ロッド・スチュワートのベーシストだったフィル・チェン、クイーンのキーボーディストだったフレッド・マンデルが参加しました。メイによると、セッションに参加したミュージシャン全員が、いつも笑顔だったそうです。

このアルバムに取り掛かる前、メイはクイーンとの活動から離れ、ロサンゼルスにいました。その時にエディと連絡を取り、コラボの話を提案したそうです。

「エディに電話をしたら、『何をしたいの?』って訊かれたから、『ヘンな話だけど、一つアイディアがあってね』と切り出したんだ。僕の息子がSFシリーズを観ていて、前々からそのテーマ・ソングが全面的にギター中心の曲だったら最高なのに、と思ってたから、エディにそれを伝えたら、『その話、乗った!』って言ったんだ」

「いつもならアルバム制作は仕事として締め切りを気にしたり、スタジオには緊張感があるんだけど、エディとのレコーディングは違っていて、生涯における最高の瞬間の一つだった。ちょっとした瞬間に過ぎないけど、彼と演奏していて大きな喜びを感じたし、彼のプレイには畏敬の念を抱いたよ」

このセッション中、メイとエディはお互いのギターを交換して演奏したこともありましたが、メイは次のように語っています。

「僕がエディのギターを弾いたら僕のサウンドになったし、エディが僕のギターを弾いたら彼のサウンドになった(笑)。結局のところ、基本的にはテクニックがモノを言うんだとわかって自信がついたけどね。要するに、エディがどんなギターを手にしても、彼のサウンドになるってこと。エディがフィル・チェンのベースを弾くのを見たけど、フィルのベースでさえ、エディ・ヴァン・ヘイレンのサウンドに聴こえたからね。その通り、テクニックがすべてなんだ」

またメイは、「Star Fleet Project」のリイシューを期待しているそうです。
Brian May + Friends「Star Fleet Project」
(EMI)1983年

Bass – Phil Chen
Drums – Alan Gratzer
Guitar – Edward Van Halen
Guitar, Vocals, Producer – Brian May
Keyboards – Fred Mandel
Brian May & Friends
Star Fleet Project [Mini LP]
商品情報
MUSIC LIFE 特集●ロジャー・テイラー/QUEEN[EXTRA]

MUSIC LIFE 特集●ブライアン・メイ/QUEEN

3,190円

書籍『MUSIC LIFE 特集●ブライアン・メイ/QUEEN』チラ見せ

商品情報
『QUEEN in JAPAN』

QUEEN in JAPAN

プレミアム・エディション:6,600円+送料650円
通常盤:2,200円
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

MUSIC LIFE 特集●フレディ・マーキュリー/QUEEN

MUSIC LIFE 特集●フレディ・マーキュリー/QUEEN

2,860円
MUSIC LIFE 特集●ジョン・ディーコン/QUEEN

MUSIC LIFE 特集●ジョン・ディーコン/QUEEN

2,860円

MUSIC LIFE 特集●ロジャー・テイラー/QUEEN

2,640円
MUSIC LIFE 特集●ロジャー・テイラー/QUEEN[EXTRA]

MUSIC LIFE 特集●ロジャー・テイラー/QUEEN[EXTRA]

2,200円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ