ハートのナンシー・ウィルソン、初ソロ・アルバムにエディ・ヴァン・ヘイレンへのトリビュート曲収録

Heart Nancy Wilson 2021 interview feature part one


昨年10月5日のMLCニュースでお伝えしたように、ハートのナンシー・ウィルソンがデビュー・ソロ・アルバム『You And Me』をリリースすることになり、ハワイ・パブリック・ラジオ（Hawaii Public Radio）の番組で、エディ・ヴァン・ヘイレンへのトリビュート曲が収録されていると語りました。

「収録曲は3曲がカヴァーで、あとの8曲がオリジナル曲なの。アルバムには本当にクールなゲストが参加してくれたわ。サイモン＆ガーファンクルのカヴァー “The Boxer” にはサミー・ヘイガーがゲスト参加しているし、テイラー・ホーキンス（フー・ファイターズ）やダフ・マッケイガン（ガンズ）も他の曲に参加しているの。それから、パール・ジャムの “Daugher” もカヴァーしたわ。この曲は本来、ある映画のためにカヴァーしたんだけど、（新型コロナのせいで）すべてがストップしているから、まだ公開されてないの。その映画は『I Am All Girls』というタイトルで、南アフリカの人身売買の実話に基づいた作品よ」

「このアルバムには、エディ・ヴァン・ヘイレンに捧げた “For Edward” というインストゥルメンタル曲があってね。なぜかというと、エディにアコースティック・ギターをあげたのは私が初めてで、その時のストーリーがあるの。80年代に私たちがヴァン・ヘイレンとツアーしていた時、彼が『キミのアコースティック演奏が好きだ』と言ったから、私が『じゃあ、もっとアコースティックを演奏したら？』って言ったら、彼が『アコースティックは持ってないんだ』と言ったの。『アコースティックを持ってないって、どういうこと？』って話になって、私のギターを1本あげたのよ。翌朝早く、ホテルの部屋に彼から電話がかかってきて、電話越しに美しいアコースティック・ギターの曲を聴かせてくれたの。今まで聴いた中で一番美しい曲だったから、私はものすごく感動したわ。だから、今度は私が彼のためにちょっとしたトリビュート曲を作って、お返ししようと思ったの」

アルバムは当初、今年の初頭にリリースされると言われていましたが、現在も発売日は発表されていません。

なお、10月23日のMLCニュースでお伝えしたように、アルバムのファースト・シングル「The Rising」はミュージック・ビデオが公開されています。

この曲は、ブルース・スプリングスティーンが2002年に発表した「The Rising」のカヴァーです。