ニール・ヤングやザ・バンドらのアルバムを手掛けたエンジニア／プロデューサー、エリオット・メイザーが79歳で死去

ニール・ヤングやザ・バンド、リンダ・ロンシュタット、ボブ・ディラン、ジャニス・ジョプリンらのアルバムを手掛けたレコード・プロデューサーでエンジニアのエリオット・メイザー（Elliot Mazer）が2月7日、サンフランシスコの自宅で心臓発作のため79歳で死去しました。

訃報を発表した娘のアリソンによると、メイザーは数年間にわたり認知症と闘っていたそうです。

またメイザーは、初のオールデジタル・レコーディング・スタジオのデザインを手掛け、NBCの映画やTVのプロジェクトにも携わり、70年代にスタンフォード大学の「Computer Center for Research in Music and Acoustics」でコンサルタントを務めたほか、ノースカロライナ大学とエルトン大学では客員教授も務めていました。

1941年にニューヨークで生まれたメイザーは、20代からジャズ・レーベルのプレステージ・レコードでプロデューサーとしてのキャリアをスタートさせ、60年代の終わりまでに売れっ子プロデューサーになりました。

ニール・ヤングとナッシュヴィルのディナー・パーティで出会ったメイザーは、ニールが1972年のアルバム『Harvest』を録音するためのバンドとニールを引き合わせ、それを機に1973年のライヴ・アルバム『Time Fades Away』や1975年の『Homegrown』、1983年の『Everybody’s Rockin’』などでニールと仕事を続けました。

またニール以外にも、ザ・バンドの『The Last Waltz』や、ジェリー・ジェフ・ウォーカーの『Five Years Gone』、ゴードン・ライトフットの『Back Here on Earth』、マイケル・ブルームフィールドの『Live at Filmore West』、リンダ・ロンシュタットの『Silk Purse』、デッド・ケネディーズ『Give Me Convenience』、ザ・ドリーム・シンジケートの『Ghost Stories』をはじめ、数多くのアルバムを手掛けています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。