FM COCOLO『Vintage Hits Parade』月イチ企画【森田編集長 今月の一冊】『ジョニー・サンダース コンプリート・ワークス』

関西圏で受信可能なFM COCOLOで大好評放送中の番組『Vintage Hits Parade』(毎週日曜 21:00-23:00/DJ 加美幸伸)は、洋楽が熱かった60〜80年代の名曲を、日本でのヒット曲を中心に、その時代背景やエピソードを加え、新たな魅力とともに楽しめる2時間生放送の音楽番組。
同番組内にて、MUSIC LIFE CLUBがコラボしている、その名も “MUSIC LIFE VINTAGE” というコーナー。その “MUSIC LIFE VINTAGE” の毎月最終週放送回でのMUSIC LIFE CLUB現編集長:森田がコメント出演、おススメの書籍とそれにまつわるエピソードを語る【森田編集長の今月の1冊】。今回は第1回目の放送となった、2020年5月31日放送分をご紹介。今回森田編集長が取り上げるのは『ジョニー・サンダース コンプリート・ワークス』。
番組HP
FM COCOLO『Vintage Hits Parade』
(DJ 加美幸伸 / 毎週日曜 21:00-23:00 / 関西圏:76.5MHz / radikoでも試聴可能)
番組Twitterはこちら
@VinPare765
※インターネットラジオ「radiko」でも試聴可能。関西圏以外の方は「radikoプレミアム」での試聴可能となります。
森田編集長 今月の一冊
『ジョニー・サンダース コンプリート・ワークス』


ジョニー・サンダース コンプリート・ワークス
3,300円
今回から私が選ぶ今月の1冊をご紹介します。放送1回目は、2020年4月に発売しました『ジョニー・サンダース コンプリート・ワークス』。かなりの大型本ですが、こちらを。
ジョニー・サンダースを知ってる方も少なくなってきてるかと思います。彼はニューヨーク・ドールズのオリジナル・メンバーで、ロックのアイコンとして当時非常に人気がありまして、若くして亡くなってしまった事もあり、今でもカルト的な人気を誇るアーティストになっています。
この本はそんな彼の今まで出してきたレコードや映像などを網羅しました。マニアの方が色々と世界中から集めたモノを、なんとか本にしたいという熱意からスタートし、編集者が巻き込まれるような感じで、その熱量が丸々1冊の本になったという内容になっています。アルバムのジャケット、アーティストの写真、ブートレッグに近いような作品や、映像ですとか、世界中から集めたものを紹介しています。
さらに、シンコーミュージックの雑誌で語られたインタヴューや関連アーティストによる取り下ろしのインタヴュー、それと彼の業績を語る原稿など。こういったものが全部この1冊の中に含まれています。これだけの量をまとめるのは凄く大変なんですけれども、それだけに正に労作となってますので、ぜひマニアの方には買っていただきたい一冊となっています。
ジョニー・サンダースというと「ジャンキー」という所が誇張されるんですけれども、元々ロックンローラーとして非常に作詞作曲能力がありましたし、良い曲を作ったアーティストだと思います。ただそれがドラッグによって、そういう才能が開花したとかは、また別の問題で、純粋に、彼がドラッグやったやらないにかかわらず、音楽的才能が非常にあったと言えると思います。しかもロックンロール的な、いわゆる普遍的な形のロックの中でそれなりの個性を出して、しかもある程度中毒性を持たせるロックンローラーはなかなか少ないですが、彼はその一人。しかも、ここ最近には現れないようなアーティストだったと。その破滅型のアーティストであるという事が、またマニアが彼を愛し続ける理由なのではないでしょうか。
ジョニー・サンダースを知ってる方も少なくなってきてるかと思います。彼はニューヨーク・ドールズのオリジナル・メンバーで、ロックのアイコンとして当時非常に人気がありまして、若くして亡くなってしまった事もあり、今でもカルト的な人気を誇るアーティストになっています。
この本はそんな彼の今まで出してきたレコードや映像などを網羅しました。マニアの方が色々と世界中から集めたモノを、なんとか本にしたいという熱意からスタートし、編集者が巻き込まれるような感じで、その熱量が丸々1冊の本になったという内容になっています。アルバムのジャケット、アーティストの写真、ブートレッグに近いような作品や、映像ですとか、世界中から集めたものを紹介しています。
さらに、シンコーミュージックの雑誌で語られたインタヴューや関連アーティストによる取り下ろしのインタヴュー、それと彼の業績を語る原稿など。こういったものが全部この1冊の中に含まれています。これだけの量をまとめるのは凄く大変なんですけれども、それだけに正に労作となってますので、ぜひマニアの方には買っていただきたい一冊となっています。
ジョニー・サンダースというと「ジャンキー」という所が誇張されるんですけれども、元々ロックンローラーとして非常に作詞作曲能力がありましたし、良い曲を作ったアーティストだと思います。ただそれがドラッグによって、そういう才能が開花したとかは、また別の問題で、純粋に、彼がドラッグやったやらないにかかわらず、音楽的才能が非常にあったと言えると思います。しかもロックンロール的な、いわゆる普遍的な形のロックの中でそれなりの個性を出して、しかもある程度中毒性を持たせるロックンローラーはなかなか少ないですが、彼はその一人。しかも、ここ最近には現れないようなアーティストだったと。その破滅型のアーティストであるという事が、またマニアが彼を愛し続ける理由なのではないでしょうか。


Johnny Thunders
『In Cold Blood』
(New Rose Records)1983年
『In Cold Blood』
(New Rose Records)1983年



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