ファイヴ・ステアステップスのジェイムス・バークが70歳で死去

『Stairsteps』（1970）

『Stairsteps』（1970）裏スリーヴ

グループの1970年作品『Stairsteps』ジャケット表裏。帽子をかぶっているのが今月他界したジェイムス・バーク。5人の兄弟のほか、中央のヒゲの人物がメンバーの父親クラレンス・シニア。

シカゴのソウル・グループ、ファイヴ・ステアステップス（Five Stairsteps）のジェイムス・バーク（James Burke）が2月19日、肺炎のため70歳で死去しました。

ファイヴ・ステアステップスは、1965年にバーク家の5人の兄弟姉妹によって結成されたヴォーカル・グループで、長女のアロヘを先頭に長男のクラレンス、弟のジェイムス、ケニー、デニスの5人が並ぶと階段のように見えたことから、母親がファイヴ・ステアステップスと名付けました。

「ファースト・ファミリー・オヴ・ソウル」のキャッチフレーズで1966年にデビュー・シングル「You Waited Too Long」をリリースしたグループは、1970年の「O-o-h Child」（ウー・チャイルド）が全米チャートの第8位を記録したことでブレイクしました。
この曲は、100万枚以上を売り上げ、ニーナ・シモンやダスティ・スプリングフィールド、トレイ・アナスタシオらのほか、最近ではKISSのポール・スタンレー率いるソウル・ステーションがカヴァーしています（2月2日MLCニュース参照）。

その後、1976年のシングル「From Us to You」もヒットしましたが、グループは同年に解散しました。

その後ジェイムスは、長男のクラレンスが1978年に結成したインヴィジブル・マンズ・バンド（Invisible Man’s Band）のメンバーとして活動し、1980年にデビュー・アルバムをリリースしました。しかしながら、アルバム収録曲の「All Night Thing」以外はヒットせず、このバンドが解散した後のジェイムスは、画家として静かな生活を送っていたそうです。

安らかなる眠りをお祈りいたします。