ザ・ウェイラーズの共同創始者、レゲエ・レジェンドのバニー・ウェイラーが73歳で死去

ボブ・マーリーとピーター・トッシュと共にザ・ウェイラーズを結成したレゲエのパイオニア、バニー・ウェイラー（Bunny Wailer）が3月2日、73歳で死去しました。

彼のマネージャーが訃報を伝えており、死因は発表されていませんが、ウェイラーは昨年7月に脳卒中を患って以来、入退院を繰り返していたそうです。

ウェイラーズは1965年にデビュー・アルバム『The Wailing Wailers』を発表し、マーリー作曲のデビュー・シングル「Simmer Down」が、ジャマイカでNo.1ヒットになりました。

リード・ヴォーカルのマーリーとトッシュ、主にハーモニカと作曲を担当したウェイラーの3人は、続いて70年代初期にアルバム『Soul Rebels』と『Soul Revolution』を発表し、1973年にアルバム『Burnin’』をリリースした頃からジャマイカ以外でも有名になりましたが、トッシュとウェイラーがソロ転向のために脱退し、このアルバムがオリジナル・トリオをフィーチャーした最後の作品になりました。

その後、ウェイラーは1976年にデビュー・ソロ・アルバム『Blackheart Man』を発表し、1980年には、ジャマイカのリズム・セクションとして活躍していたスライ＆ロビーとチームを組み、ザ・ウェイラーズの曲をリワークしたアルバム『Bunny Wailer Sings the Wailers』も発表しました。

ウェイラーは生涯現役で活動を続け、90年代に3度グラミー賞を受賞したほか、2012年には、極めて優れたジャマイカ市民に授与される勲章「Order of Jamaica」を受章しています。

なお、ボブ・マーリーが1981年に、ピーター・トッシュが1987年に他界したため、ウェイラーがオリジナル・ウェイラーズ最後の生き残りメンバーでした。

安らかなる眠りをお祈りいたします。