イングヴェイ・マルムスティーンのニュー・アルバム『Parabellum』、7月発売

「このアルバムの作曲とレコーディングには1年もかかったから、リリースが本当に楽しみなんだ。もちろんライヴで演奏したかったけど、今の状況を考えるとね」

「少なくともここ10年、15年はレコードを作っているけど、ツアーに出て、1週間くらいスタジオ入りして、それから休んで、またツアーに出るという感じでやってたんだ。それが悪い訳じゃなく、実際にはかなり良い事なんだけど、ここまで集中して取り組めたのは『Trilogy』（1986年のアルバム）以来じゃないかな。レコーディングだけじゃなく、作曲に関してもそうだし、曲を書くプロセスやアレンジメント、全てにおいてね。今回は、そこに向かって完全に夢中になれたし、僕はクラシカルな曲で知られているけど、まさにそういう作品になったんだ。聴いた人たちの反応をみれば分かるだろうけど、先日ちょっと距離を置いて聴いてみたら、かなり強烈だったね。これまで以上に高速で弾いているし、全てがそこにある……」

マルスティーンによると、新作でも全てのリード・ヴォーカルを手掛けたそうです。
「今までよりメロディックな曲を歌ってるんだ。ハーモニーなんかがたくさんあって、バラード曲もある。バラードには満足しているけど、大半はインストゥルメンタルで、ヴォーカルが入っているのは4曲だけなんだ。このアルバムは……何と比べていいのか分からないけど、かなり過激で、ダブルベース・ドラムと高速のクラシカルなサウンドが満載のイカれた作品だよ」

なお、3月4日のMLCニュースでお伝えしたように、マルムスティーンは現地時間3月20日（土）の午後7時30分から、ラスヴェガスで一夜限りのヴァーチャル・コンサートを行なう予定で、日本時間では3月21日（日）午前11時30分からストリーミング配信されます。

このコンサートでは、マルムスティーンがライヴ・バンドと選り抜きの曲を披露することになっており、バックバンドには、キーボーディストのニック・マリノとベーシスト／ヴォーカリストのラルフ・シアヴォリーノ、ドラマーのブライアン・ウィルソンが参加します。