アイアン・メイデンの「Fear Of The Dark」、世界中のオーケストラ・ミュージシャンがコラボしたヴァーチャル・パフォーマンス映像公開

Fear Of The Dark (Symphony Pandemic Iron Maiden Cover)


ドイツのドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団やニュージーランドのクライストチャーチ交響楽団をはじめ、ブラジル、ノルウェー、ロシア、スペイン、スウェーデン、アルゼンチン、中国のオーケストラ・ミュージシャンなど、総勢160名がアイアン・メイデン1992年の「Fear Of The Dark」をリモートで演奏し、パフォーマンス映像が公開されています。

このパフォーマンスは、スウェーデン交響楽団の指揮者で、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団の首席ゲスト指揮者でもあるウールフ・ワーデンブラント（Ulf Wadenbrandt）が発案したもので、通常は様々なコンサートで指揮を執るために多くの国々を移動しているウールフですが、パンデミックのためにツアーが中止となり、彼のみならずオーケストラの団員にも影響が出ました。

「世界中にいる同僚たちの大半は、現在一緒に演奏したり、公の場で演奏できない状態なので、素晴らしいオーケストラ・ミュージシャンたちに連絡を取り、何か一緒に出来ないかと考えたのです」

その結果、ウールフは各国に時差があるため24時間体制で取り掛かることになり、ヴァーチャルでレコーディングの指揮を執りました。

「このような辛い時期に音楽と文化がどれほど大切であるかを訴えたいのです。音楽は人を良い気持ちにさせ、人の育成にも役立ちます。我々が必要とされ、演奏できる状態になるべきことを世界に知らせる必要があるのです。私は、まさに国際的レベルのミュージシャンや優れた音楽教師、才能あるアマチュア・ミュージシャン、音楽学校やカルチャー・スクールの生徒たちを世界中から集めました。その多様性の価値を示し、音楽の生態系においてその誰もが重要であることを強調したいのです」

「この曲は、エネルギー満載の素晴らしいメロディック・ラインや、威勢の良いテンポなど全てを兼ね備えており、オーケストラのエネルギーと素晴らしいサウンドを放出する魔法のようなアレンジメントです。アイアン・メイデンは、まさに交響楽団とその音色に最適な素晴らしい曲を書いてくれました」