ジューダス・プリーストの元ドラマー、ジョン・ヒンチが73歳で死去

ジューダス・プリースト1974年のデビュー・アルバム『Rocka Rolla』に参加したドラマーのジョン・ヒンチ（John Hinch）が4月29日、73歳で亡くなりました。

プリーストのロブ・ハルフォードは、インスタグラム・ストーリーに “RIP” のキャプションと共にヒンチの写真を掲載し、「Loudwire」に次の声明を発表しています。

「彼のスタイルは力強く、ダイレクトで唯一無二のものだった」

英スタッフォードシャーに生まれたヒンチは、バーミンガムのバンドで演奏した後、1972年から1973年にかけて、ヒロシマ（Hiroshima）というバンドにハルフォードと加入していました。

ヒンチとハルフォードは、ヒロシマのライヴを見たK. K. ダウニングとイアン・ヒルの目に留まり、1973年5月にそれぞれドラマーのクリス・キャンベルとヴォーカリストのアラン・アトキンスの後任としてプリーストに加入しました。

ヒンチは、プリースト1974年のデビュー・アルバム『Rocka Rolla』で演奏した後、アルバムのサポート・ツアーにも参加しましたが、バンドのドライヴァーとツアー・マネージャーも兼ねたことで演奏に集中できず、多大なフラストレーションを抱くようになりました。

また、ジャズ・スタイルのドラミングがバンドの音楽性と合わず、特にグレン・ティプトンと意見の相違があったヒンチは、セカンド・アルバムに参加することなく1975年に脱退しました。

その後、音楽マネジメントの仕事に就いたヒンチは、英ヘヴィ・メタル・バンドのジェイムソン・レイドや、独ハード・ロック・バンドのジーノ、元スコーピオンズのウリ・ジョン・ロートらのマネジメントを手掛けていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。